以前は、欲望が薄い「草食系」「絶食系」の男性が増えたと揶揄されていたが、その傾向はまだひっそりと続いているのかも知れない。佐藤慶子さん(仮名・38歳)も夫との夜の営みに悩む女性の一人だった。
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「夫は昔から淡白でしたが、当初はそれなりに営みもあったんです。でも、子どもが産まれてからはサッパリで…。何度か私から誘ったりもしたのですが、断られてしまって、話し合いをしたんですが、“もう女として見られない。抱く気分になれない”と言われ、心が折れました。家事や育児にも協力的で、家族としては仲良くやっていましたし、“私さえ我慢すれば…”と思っていたんです」
孤独な夜を一人過ごしていた慶子さんだったがある日、彼女の性生活を変える“転機”が訪れる。暇つぶしで読んでいた無料のWEB漫画で「女性用風俗」なるものがあることを知ったからだ。
「風俗店の存在はもちろん知っていましたが、女性用があるなんてすごく衝撃でした。別の世界の話と思って読んでいたのですが、主人公の女性が私に似た境遇で次第に感情移入してきて…。自分でも情報を集めて、一か月後には予約を入れてしまったんです。
指名した男性は、口コミも多くて優しそうな人に決めて、なるべく地元から離れた場所を指定して、当日、ドキドキしながら待っていました。待ち合わせた男性は、正直ネットの写真の方がよく見えましたが、気さくな雰囲気の人で明るく対応してくれて良かったです。マッサージがメインで本番行為なんかは無かったんですが、十分満足させてもらうことができました。男性を身近に感じ、優しくされることで、体だけでなく心も満たされたんです」
夫に満たしてもらえない欲情を発散でき、幸福感に包まれた慶子さんだったが、その後、欲望の歯止めが効かなくなってしまうことになる。