「家事や育児をしている間も、T君との夜のことばかり思い出していました。翌日の夜には、結婚してから初めて夫にせがんで抱いてもらった程です…。でも、若く性欲も体力も持て余しているT君と違って、夫との夜は物足りなく感じてしまい、ますますT君に固執していきました。気づいたら自分から“次はいつ会えるのか?”と連絡を入れていました。夫以外の男性に抱いてもらうのを心待ちにしているなんて、自分でも驚きでした」
>>前編:<実録!不倫カップルの顛末>貞淑な妻の裏の顔…快楽に身を委ねた代償とは?<<
その後、何度となくTと関係を持つことになった橙子さん。Tとの行為は会うたびに激しく、また危うさが増してきたという。
「深夜の公園やT君の友人たちを交えての乱交まがいのことなど、色々してしまいました。こんな世界があるなんて知らなかったですし、刺激もすごかったです。結局、行為中に付けられた体のアザやキスマークを夫に見られたことで、全部夫にバレてしまいました。それ以前に、身なりや下着が派手になったことで疑われていたみたいですけどね。
スマホのロックを無理矢理解除され中を見られました。夫はT君から送られてきていた私の痴態写真を見て、泣いていました。さすがにその時は、罪悪感で夫の顔をまともに見ることができませんでした。
私の不貞が原因なので、子どもの親権も夫に取られ、ほとんど身一つで放り出されました。自業自得なので仕方ないですけどね…。夫は“相手の男にも慰謝料を請求する!”と言っていましたが、T君とはそれっきりで…結局どうなったかは知りません」
激しい欲情に身を焦がしてしまった橙子さん。自分の知らなかった一面を見たことで全てを失う結末となってしまった。
「あの日、飲み会に行かずT君に会わなければ…いえ、不倫を一度だけしていれば…今でも私は普通の主婦でいられたかも知れませんね」
最後に橙子さんは、そう呟き寂しそうに微笑んだ。