試合は序盤、高岩が首4の字固め、逆片エビ固めなどで優勢に進めたが、足に的を絞った冨永は高岩のヒザを鉄柱にぶつけ、インディアン・デスロックでジワジワと攻め立てた。トップロープ越えプランチャを繰り出した冨永は足4の字固めで、執ように高岩の足を痛めつけた。耐えた高岩はデスバレーボムを見舞うもカウントは2。息を吹き返した冨永はJK、背中にムーンサルトプレス、そして、もう一度ムーンサルトプレスを狙うも、高岩は剣山で阻止。高岩はパワーボムで叩きつけるも、丸め込みで切り返した冨永は再び足4の字固めで絞め上げた。なんとかしのいだ高岩は高岩ドリラー、ラリアット、デスバレーボム、そして雪崩式デスバレーボムで粘る冨永からカウント3。王座を防衛している。
退場しようとする冨永に対し、高岩は「オマエは素人じゃない。もう1回出直して目の前に来い。もう1回相手してやる」と認めた。
ここで、昨年11月23日の「ガンバレ☆クライマックス2021」決勝戦で高岩に敗れ、初代王座に就けなかった今成が現れ、「次は俺だ。友だちの冨永の活躍を見て、今決めました。5月3日、後楽園でアンタに挑戦したい」とアピール。さらに、今成が「5月3日の俺と高岩さんの煽りVTR、アンタは描かない。全部俺が頑張ってる映像を載せて、アンタのことは一切描かない。お客さんが全員、今成に頑張ってほしいという映像を作ってアンタに挑戦してやるよ」と言うと、高岩は「そこまで言うなら受けてやる。その代わり赤っ恥かくなよ」と受諾し、ガッチリ握手。
高岩が退場すると、今成は「高岩さんがガンプロのピープルズチャンピオンになってると感じます。僕は毎日トレーニングして、ご飯食べて練習して、映像作って、コツコツ積み上げてきました。それに誇りがある。5月3日、俺は自分を鼓舞するVTRを作って、絶対に高岩竜一からベルトを獲ります」と王座奪取を誓った。
(どら増田)