番組はウクライナ情勢を取り上げる。評論家で、ウクライナのゼレンスキー大統領を「コメディアンだった人」と称し物議を醸した寺島実郎氏は、ロシアが世界から孤立しているとして、「一定の成果を上げたことにして収斂せざるを得ない状況に追い込まれている」「ロシアはとんでもないことに足を踏み入れた」という見方を示す。
>>『サンモニ』青木理氏「メディアの自由度はどんどん下がってきている」発言に疑問の声も<<
司会の関口宏が青木氏に意見を求めると、「今回僕ね、マリウポリっていうところが今すごく攻撃されていますよね。東南部南東部のところ。ここは港町で重工業なんかも集中している要所なんですね。だからロシアが一生懸命押さえに行こうとしているんですけれども」とコメントする。
続けて、「ちょっと話が違うんですけど、ネット上でちょっと話題になっているのですけれども、マリウポリに最後まで残った、国際メディアとして残ったのがウクライナ人も含む ap通信の記者だったんですね。このap通信の記者が最後の最後に脱出をしながら書いてきたルポってのが、僕なんかすごくこう感銘を受けたんです」と話す。
そして、ルポの内容を説明した上で、「メディアとかジャーナリズムってものの原則、つまりそこにいてきちんと事実を伝える人たちがいないと、人々は混乱に陥って強いものはやりたい放題になってしまうっていうルポを書き残して、マリウポリから脱出したんですね、これ、僕は本当にこういう仕事に関わる者として、メディアとかジャーナリズムの役割ってのがこんなに凝縮されているルポはないなと思って感銘を受けた。ただそのマリウポリも、もう国際メディアが今いないんですね。ロシア側の偽旗作戦などにいろいろ翻弄されるっていう状況が整ってしまっているってことを考えながら、僕はニュースを見ないといけないなと思いました」とコメントした。
すると、この日のゲスト防衛省防衛研究所主任研究官の山添博史氏が「ただ、テレグラムなどで発信している人がいるので、しっかり見ていきましょう。すみません」と低姿勢ながらも訂正を入れる。反論を受けた青木氏は「あ、いらっしゃるんですか」と驚き、関口が早々に次の話題に移した。
青木氏の事実誤認に、視聴者からは「結局、いつも不正確な情報ソースをもとに話していると思えてしまう」「メディアやジャーナリズムに携わる人間が思い込みや不正確な情報をもとに発言すると、デマが生まれて余計混乱する」「自分が言ったことを即座に訂正されていて恥ずかしい」と疑問の声が上がる。一方で、「揚げ足を取るな」「単なるミス」という擁護も。
また、番組内で勇気を持って訂正した山添氏には「よくぞ訂正してくれた」「できる人は違う」「ジャーナリストのような文句だけの人とは考えも行動も違う」などと称賛の声が上がっていた。