渡部の不祥事発覚から1年8カ月。長い謹慎から明けた渡部は「第二の芸能人生」をスタートさせた。
物議を醸した渡部の騒動だが、多くのレギュラー、準レギュラーを抱えていた人気芸人だっただけに、発覚当時の衝撃度はすさまじく、多くのテレビ局が対応に追われた。
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その中で「闇が深い」とされた放送ハプニングが通称「渡部風船事件」と呼ばれる事件だ。
渡部は2017年からTBS系の情報番組『王様のブランチ』で総合司会を担当していた。だが前出の不祥事の影響で2020年12月までに正式に番組を降板。以降は渡部と共に総合司会を務めていた佐藤栞里がひとりで担当することになった。
そんなバタバタの2020年最後の『ブランチ』生放送。番組のラストで「今年も1年ありがとうございました!」と出演者全員が頭を下げる中、画面にはCGで作られた風船が飛ぶ演出が施された。だが、この風船の中に、降板したはずの渡部の顔がプリントされた風船がひとつ含まれていたのだ。そして、渡部の顔を描いた風船は飛んでいる最中に「パンッ」という音とともに割れてしまったのだ。
まるで渡部の降板をやゆするかのようなブラックジョークにネットでは「今、風船に渡部の顔付いてなかった?」「陰湿ないじめに見える」「面白いけど嫌な気分になった」「番組スタッフの嫌がらせ?」といった声が相次いだ。
この風船について2021年1月、TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』に出演した渡部の相方・児嶋一哉が真相を明かした、児嶋によると放送後に『ブランチ』のスタッフから直接謝罪があったといい「いじり慣れていない人(スタッフ)がちょっとやっちゃっただけ」と説明。スタッフの悪ふざけがそのままオンエアされてしまったことが明らかになった。
とはいえ全国放送の『王様のブランチ』だけに、一個人の悪ふざけがチェックもされずにオンエアされるとは考えられない。やはり渡部に個人的な恨みがあるスタッフの一部が結託して、このような演出にしたのではないか、という疑惑も残っている。
復帰後もこの「風船事件」の闇については明かされることはなさそうだが、果たして……?