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「聖書」を読んで実の弟を殺害? 嫉妬に狂った大学生【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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 1968(昭和43)年3月、北海道の某市で小学3年生の弟を殺害したとして、実兄である大学1年生の少年(19)が逮捕された。

 犯行に使われた凶器は針金で、大学生の兄が小学生の弟の首に針金を巻きつけ、窒息死させたのだという。

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 一体、何故このような悲惨な「兄弟殺し」が発生したのか……。

 この兄弟は長男Aが大学生、Bが中学生、そして末っ子のCが小学3年生だった。
 春になり、Aは北海道の実家に帰省していたのだが、ある日の深夜1時頃、酒に酔ったAはBとCが寝る三畳間の部屋に行き、Aは次男Bに「お前は向こう(隣の部屋)へ行け」と追い出し、Aは三男Cと二人きりになった。

 「何を話しているんだろう」とBは気になっていたが、階段を下りる足音が聞こえた。そしてBが部屋へ戻ると、Cの首に針金が巻かれて既に息絶えていたのだ。

 一方、実弟を殺害したAは殺害後に市内を徘徊。失踪から7時間後の朝8時頃、Aは警察に捕まった。
 Aの供述によると、彼はかねて末っ子のCばかりが両親にかわいがられるのを見て激しく嫉妬していたという。嫉妬が激しい憎しみへと変わったのはAが中学時代に「聖書」を読んでからであった。

 Aは普段から聖書を愛読しており、旧約聖書の創世記の中に「両親が弟をかわいがり兄が虐げられて長男の特権を奪われる」という話を読み、自分の境遇と全く同じであることを悲観してしまったという。
 「早く弟を殺さなくていけない」と考えたAは殺す機会を5~6年狙っていた。そして、春休みで帰省した際に両親が留守になった隙を狙い、末っ子の首を針金で絞めて殺したというのだ。

 子どもが生まれたばかりの弟に、兄が激しく嫉妬するという話はよく聞く。だがその嫉妬の炎が、成人近くなった年齢まで消えないのは珍しい。兄に足りなかったものは親からの愛情だったのか、それとも大人としての自覚だったのか……?

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