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日本ハム・新庄監督、初陣の裏で緊急トレードを画策か 「クジで打順」発言は“目くらまし”も目的?

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新庄剛志監督

 新庄ファイターズの初陣。異例の地上波放送も決定した。

 2月8日、日本ハムと阪神が練習試合(沖縄・宜野座)を行う。これは前日7日の話だが、新庄剛志監督は電動キックボードで球場入りしたあと、記者団の質疑に対応し、

 「ガラガラは用意した」と、答えた。

 ガラガラとは、福引などで使われる抽選器のこと。キャンプスケジュールが組まれた1月の時点で初の対外試合が阪神に決まると、「クジで打順を決める」と話していた。「本当にクジで決めるのか?」の問いに、わざわざ抽選器を用意させたことも打ち明けていたのだ。

 >>阪神・矢野監督、佐藤4番起用は新庄監督のため?「気い使ってるんやから」対決前日のコメントに憶測の声<<

 対外試合とは言え、今はまだキャンプ序盤だ。調整の一環となる阪神との試合を盛り上げるための“話題作り”かと思われていた。

 しかし、そうではないらしい。

 「たとえば、クリーンアップを打つタイプの選手が下位の打順になったとします。その場合、走者を進塁させる右方向へのバッティングをするしかない。新庄監督は状況に応じたバッティングができるかどうかを見極めたいんです」(関係者)

 既存の打順をブッ壊すために“ガラガラ器”を用意させたということか…。

 得点差や相手投手の配球などを加味した工夫ができるかどうかも、選手側は問われる一戦となりそうだ。

 「地元・北海道のテレビ局も初陣を中継することが決まりました。衛星放送局が入ることはずっと前から決まっていましたが、阪神のお膝元の関西、日本ハムの北海道の地上波放送も追随したのは『新庄人気』のおかげ」(現地記者)

 気になる情報も交錯していた。藤浪晋太郎のことである。新庄監督は「ウチに来れば」と、悩めるエース候補の蘇生にも自信を窺わせてきた。

 こちらも“ガラガラ器による打線決定”のように、しっかりとした目的のある発言だとしたら…。

 「通常のトレードは編成のスタッフ同士が話をします。でも、キャンプ中の対外試合やオープン戦では現場のトップ同士が話をして、一気に決まることもあれば、『密命』を帯びたスタッフかコーチがこっそり相手側に行き、探りを入れてくることもあります」

 これは、コーチ経験を持つプロ野球解説者の証言だ。このパターンで決まったトレードの一例を挙げるとすれば、昨春のヤクルトが巨人から田口麗斗を獲得したケースがある。

 新庄監督にメディアの目を惹き付けておき、その間に、日本ハムスタッフが阪神陣営にコッソリ、な~んてこともあるかもしれない。

 「日本ハムは選手層の薄いチームです。トレードを仕掛けてくるかもしれませんが、阪神がそれに応じるとは思えません」(前出・プロ野球解説者)

 そう言えば、新庄監督は「古巣・阪神のユニフォームを」「自分が阪神の指揮を」などのジョークも飛ばしていた。阪神陣営に潜り込む目的はやはりトレードか…。キャンプ地や対外試合の球場は、「関係者以外立ち入り禁止」の区域が結構多い。

 この一戦で、何かが起きるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)

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