もう4年も前の話ですが、結婚詐欺に遭いました。出会いのきっかけは婚活パーティーです。彼はイケメンで高身長だったので、参加者の中でもひときわ目立っていました。そんな彼なので、私なんか相手にされないだろうと陰から見つめるだけで、話しかけることはできませんでした。しかし、驚くことにパーティーの終わりごろになると、彼から近づいてきてくれたのです。私達は連絡先を交換し、その日からやり取りが始まりました。
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やり取りが始まって1か月が経った頃、直接会うことになりました。オシャレなカフェでたくさん話した後、2人でバーに行くことになったのですが、なんとプロポーズされたのです。プロポーズと言っても、「結婚を前提にお付き合いして欲しい」というものでしたが、私は舞い上がりました。会うのは1回目でしたが、話や価値観が合うから相性はいいと感じていたので、同じことを彼が感じてくれたことが嬉しかったのです。
順調に交際は続き、半年で婚約。婚約を期に同棲することになったのですが、そこで事件が起こります。彼が契約してくれたマンションの管理者を名乗る人物から、「礼金11万円を急いで払ってほしい」と電話が来たのです。彼にそのことを連絡すると、入金を忘れていたとのこと。会議中で抜けられないので払っておいて欲しいと言われました。そこで、第六感が働きました。何かおかしいと思い、すぐに支払いはしませんでした。
私が疑っているのを察したのか、彼と連絡が取れなくなりました。管理者もグルだったのだと思います。最初は信じられなくて、何度も何度も彼に電話を掛けましたが、もう「結婚詐欺」だと受け入れるしかない状況になりました。
酷いことをされたのに、今でも彼のことを忘れることはできません。ですが、デートを楽しんだり、愛を交わし合ったりと、そういったことが全て演技だったなんて、なんて怖い人なんだろうと思います。
写真・Taichiro Ueki