友達のお金で彼女とデートをしていた見栄っ張り男～本当にあった怖い彼氏～

画像はイメージです

百田はるか(仮名・31歳)

　​>>同じ名前の人としか付き合わない謎の拘り男～本当にあった怖い彼氏～<<​​​

　元カレはとんでもない人でした。彼との出会いは合コン。4対4でおしゃれなイタリアンのお店で集まりました。彼は私から一番遠い席にいたのですが、目の前の優しそうな男性を無理やりどかせて私の前に座りました。そうして必然的にたくさん話すこととなり、私は彼と一番仲良くなったのです。その後、複数回のデートを経てお付き合いがスタート。交際は順調でした。

　彼はお金持ちのようで、デート代はすべて彼持ちで、車も高級車に乗っていました。お金を持っているから彼と付き合ったわけではありませんでしたが、毎週のように好きな場所へ行けて好きなものを食べられる生活は、単純にとても楽しく幸せでした。

　そんなある日、私の元にある人からメールが来ました。それは合コンの時、彼に無理やり席を交換させられていたあの優しそうな男性でした。彼の名前は斎藤くん。斎藤くんは私に少し話があるから会えないかと言ってきたのです。彼氏がいる手前、会っていいものか悩みましたが、何か訳アリだと察して彼には内緒で会うことにしたのです。

　そうして斎藤くんに会って聞かされた話に、私は驚愕することになります。なんと、彼氏が今まで私とのデートに払っていたお金は、ほとんど斎藤くんから借りていたものだというのです。しかも、あの高級車も斎藤くんのもの。「こんなこと言いたくなかったけど、もうこれ以上お金を貸すのはちょっと…」と申し訳なさそうに話す斎藤くんに私は平謝りし、お金は必ず返すと約束して別れました。

　その後、すぐ彼氏に会い、この話をしました。彼は驚いた顔をした後、焦り出し、「見栄を張りたかった」と弁解しました。その後、彼はバイトを増やして私と一緒に斎藤くんにお金を返しました。彼から、これからはあんなことはしないから交際を続けてほしいと言われましたが、人のお金で見栄を張る彼の器の小ささを見てしまった以上、もう一度好きになることはできなくてお別れしました。最初からありのままで良かったのになと少し残念に思います。

写真・Phil Denton