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イギリスのグレーター・マンチェスターでクラブに入ろうとした39歳の女性が、警備員(1人は33歳、もう1人の年齢は不明)の男2人に外見が理由で入場を断られ、スマホを奪われた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『THE Sun』と『Mirror』などが1月10日までに報じた。女性は子どもがいる母親だった。
報道によると2021年2月7日、女性はクラブに行ったという。2人の警備員がドアに立ち、入場を拒否した。警備員らはクラブに入れない理由について「醜すぎる」と言ったそうだ。女性は嘲笑していた警備員を、持っていたスマートフォンで撮影した。女性はクラブの経営者に報告すると言った。
撮影し始めたとき、33歳の警備員が女性の手からスマホを奪おうした。スマホが地面に落ちた瞬間、この警備員は「スマホを持って逃げろ」と近くにいた誰かに言って、近くにいた黒い服を着た何者かがスマホを奪って逃げたという。スマホの価格は800ポンド(約12万4000円)相当だった。
女性が警察に相談。捜査を進めた結果、33歳の男が強盗、暴行の疑いで逮捕された。このほど裁判が行われ、女性に対して1000ポンド(約15万5000円)の賠償金の支払いと120時間の社会奉仕活動、15日間のリハビリ施設への入居を命じられた。なお、もう1人の警備員は起訴される前に突然死亡していた。死亡は今回の事件とは無関係とみられている。
裁判で33歳の警備員は、女性が酔っていたため入場を拒否したと話し、スマホを奪ったのではなく女性と口論になった時に、たまたまスマホが地面に落ちて何者かが奪ったと主張した。しかし裁判官は、醜いという理由でクラブに入ることを拒否し、女性がスマホで警備員らの姿を録画している時にスマホを奪おうとしたと結論づけた。
なお、裁判官は33歳の警備員がスマホを奪おうとしたものの、地面に落ちたスマホは何者かが持ち去ったとしている。この人物の情報は19日までになく、捜査の状況に関しても不明である。奪われたスマホの行方も不明で、女性が撮影した動画は確認できていない。
『Mirror』によると、女性は事件後「警備員らが私を見て笑っていて、いじめられているように感じ、深く傷ついた。もう街には出かけたくないと思った」などと話しているそうだ。
このニュースが世界に広がるとネット上では「醜いだなんて女性に言うべきではない。警備員は失礼すぎる」「外見をバカにしたら頭にくるし、警備員らを録画しようとした女性は勇気がある」「スマホを奪った人物は警備員とグルだったのでは」「女性には同情するけど、母親がクラブに行くことには違和感を覚える」などの声が挙がっていた。
今回の事件では、警備員がスマホを奪おうとしたことで逮捕されたが、事件に発展しないにせよ、いかなる場合でも外見をやゆすることは不穏当だ。
記事内の引用について
「UGLY ROW I was attacked by bouncers after they told me I was ‘too ugly’ to enter pub」(THE Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/17272426/mum-attacked-bouncers-told-too-ugly-enter-pub/
「Mum barred from pub by bouncers for being 'too ugly' before they steal her phone」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/mum-barred-pub-bouncers-being-25901508