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2022年の巨人、“不良債権”中田に期待の声挙がるワケ 得点力不足脱却の最重要人物? 復調なければ首脳陣にも悪影響か

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中田翔(写真は日本ハム時代)

 2021年は「61勝62敗20分・勝率.496」でセ・リーグ3位に終わり、3年連続リーグ優勝、9年ぶり日本一はならなかった巨人。苦戦が続くチームに多くのファンから批判や苦言が寄せられたが、中でも“戦犯級”の扱いをされていたのがプロ14年目・32歳の中田翔だ。

 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<<

 中田は2021年開幕時点では日本ハムに所属していたが、同年8月4日のエキシビションマッチ・DeNA戦前に後輩選手1名に暴力を振るったとして、同11日に球団から当面の間の出場停止処分を受ける。16日には栗山英樹監督(当時)が「正直、このチームでは(プレーを続けるのは)難しい」と今後の放出・退団の可能性も示唆する中、同20日に巨人への無償トレードが電撃発表された。

 しかし、移籍前時点で「39試合・.193・4本・13打点」と不振にあえいでいた中田は、移籍後も「34試合・.154・3本・7打点」とほとんど結果は残せず。オフの契約更改では、1億9000万円ダウンとなる年俸1億5000万円(推定)でサインしている。

 移籍のきっかけが不祥事だったこと、加入後もほとんど活躍しなかったことなどから、オフに入っても「こんな奴はもう一軍で使う必要は無い」と批判がくすぶっている中田。その一方で「巨人の来季はアンタにもかかってる、頼むから復活してくれ」、「今季はサッパリだったとはいえまだまだやれるはずだし、やってくれないと色々と困る」と、一部ファンからは来季の復調を切望する声も挙がっている。

 「中田は日本ハム時代は外野・一塁、巨人移籍後は一塁を本職としている選手ですが、現在の巨人は他に39歳の中島宏之しか一塁を主戦とする選手がいない状況。2021年は中島が『81試合・.271・6本・26打点』と気を吐き不振の中田をカバーしましたが、年齢が年齢だけに2022シーズンも同様の数字を残せるかは不透明です。そのため、一部ファンは“共倒れ”の可能性を危惧して中田に奮起を求めているものと思われます」(野球ライター)

 仮に2022シーズン、中田、中島が共に不振に陥った場合、巨人は前年に一塁を39試合とわずかながら守った外野手・ウィーラーの本格コンバートや、19歳・秋広優人をはじめとした実績乏しい若手の抜擢といった策を取る必要に迫られることが濃厚。ただ、今季までに「1495試合・.248・264本・957打点」といった通算成績を残している中田が調子を取り戻せば、こうした心配も杞憂に終わる可能性が高そうだ。

 また、中田には過去3度(2014,2016,2020)打点王に輝いた実績を絡めた期待も少なくない。巨人は今季、チーム本塁打数がリーグ1位(169本)だった一方で、チーム得点数は同4位(552得点)とポイントゲッターの不足が深刻な状況。課題克服には当然、打者一人一人の頑張りが求められるが、中でも過去にシーズン100打点を5回(2014-2016,2018,2020)クリアしている中田の復調は克服に必要不可欠な要素といえるだろう。

 「まだ高いカネもらってるんだから給料相応の働きをしてくれよ」と、コストパフォーマンスに見合った働きを求めるファンの声も散見される中田。過去には2017年に「.216・16本・67打点」と不振を極めるも、翌2018年に「.265・25本・106打点」と復活を果たした経験も持っているが、迎える2022年シーズンは2018年のような復活劇を見せることはできるだろうか。

文 / 柴田雅人

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