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巨人・中田、後輩・秋広が大不振脱却のカギ? 自主トレ帯同志願受け入れで期待される追い風とは

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中田翔(写真は日本ハム時代)

 巨人・中田翔が契約更改に臨み、56%の大幅ダウンを受け入れた。今年8月の移籍と同時に日本ハム球団と交わした「3年契約」が引き継がれていたので、3億4000万円から1億5000万円への大減額だ。オンライン会見ではあったが、中田は「結果を残せてないので仕方ない」と神妙な面持ちで答え、再起を誓っていた。

 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<<

 興味深いことも伝えられた。来年1月の自主トレに巨人期待の若手・秋広優人を連れて行くという。それも、秋広の方から「是非!」と志願してきたそうだ。

 「優等生の秋広がワルの中田に染まらなければいいのだが…」

 そんな声も聞こえてきたが、その反対ではないだろうか。秋広以外の若手も同行するという。中田がサボらないよう、秋広らが“お目付役”を務めるのでは? 

 「中田は9月に二軍降格を言い渡された後、阿部慎之助二軍監督(当時、以下同)に徹底的に鍛えられました」(スポーツ紙記者)

 不振に喘いでいた中田も必死だった。阿部二軍監督とマンツーマンでバットを振り続ける様子を遠巻きに見ていたのが秋広たちで、「中田さんのような実績のある人もこんなに練習するんだ」と驚き、「自分たちはもっと練習しなければ」と、居残り練習を自ら志願したそうだ。

 「若手にも影響を与える」という阿部二軍監督の作戦は見事に的中したようだが、それだけではなかった。

 「若手にずっと見られていたので、中田も手抜きをすることができませんでした」(関係者)

 自主トレでも同じ効果が期待できそうだ。一軍での試合前、中田と秋広がともに一塁につき、守備練習中に会話を交わしていた。秋季練習以降、秋広は外野守備に重点を置いている。しかし、来季も一塁を守ることがあるだろう。中田は一塁手で4度のゴールデングラブ賞に選ばれており、守備でも学ぶべき点が多いはずだ。

 「秋広が一人前になれば、中田が面倒を見た後輩となります。チームに馴染むという意味でも、秋広を自身の自主トレに帯同させるのはプラスだと思いますよ」(球界関係者)

 会見で中田は100打点、打点王のタイトル、そして、キャリアハイの本塁打数(これまで20年の31本が最高)を目標に掲げていた。目標は打点王ではなく、本塁打王の方が良いのでは? 巨人の4番には岡本和真がいて、2年連続で本塁打、打点の二冠王を獲得している。「岡本で走者を返す」の意識がチーム全体に定着しており、その岡本を四球で歩かせないため、強打の5番バッターが求められている。「そこに中田がはまれば」と復活に期待する声も多く聞かれた。

 「巨人の本拠地・東京ドームは本塁打の出やすい球場と位置づけられています。神宮、横浜など、セ・リーグにはヒッターズパークと称される球場も多い」(プロ野球解説者)

 打点ではなく、本塁打で岡本とタイトルを争った方が良い。

 若手の前ではサボれない。中田が有意義な自主トレを送ってくれれば、減俸された分を取り戻すのもさほど難しくはないだろう。(スポーツライター・飯山満)

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