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『日本沈没』、中途半端なパンデミック展開に「この時期にウイルス利用するな」「胸糞悪い」批判集まる

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小栗旬

 日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』(TBS系)の最終回が12日に放送され、平均視聴率が16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている。第8話の13.5%からは3.1ポイントのアップとなった。

 ​>>『日本沈没』で展開された“ジャパンタウン構想”に「侵略者の発想」「めちゃくちゃすぎ」ツッコミ殺到<<​​​

 最終回は、東山総理(仲村トオル)を狙ったテロが発生。一方、移民計画が進行していた矢先に、さらに予期していなかった悲劇が起こってしまうことに。遂に全世界で日本人移民の受け入れ停止が発表され――というストーリーが描かれた。

※以下、ネタバレ含む。

 2時間3分SPで放送された最終回だったが、メインで描かれることになったのは、未知の感染症。これにより、移民の受け入れはストップしまうことに。しかし、結果的に常盤医療の感染症治療薬と別の製薬会社の薬の複合投与で病状が改善することが判明。日本は2つの薬の製造方法を世界に公開し、一方で日本にも救いの手を差し伸べてほしいと訴えるという展開だった。

 「この展開により、感染症問題と移民問題が一気に解決。日本が世界の感染症問題を解決する代わりに、移民を受け入れてもらえるということになりました。しかし、実際、現実はコロナ禍。作中では死者が発生したことも描かれていた一方、人々はマスクをしたり感染症に気を遣ったりする様子もなく、パンデミックが中途半端に描かれたことから、ネット上からは『この展開いらない』『盛り上げるためだけにウイルス持ってくるの胸糞悪いわ』『最終回に持ってくる内容じゃないわ』『話めちゃくちゃすぎ』『この時期にウイルス利用するな』という疑問の声が噴出する事態になっていました」(ドラマライター)

 また、この感染症騒動で、天海(小栗旬)の周囲からも死者が発生したが――。

 「その犠牲となったのは、天海の元妻・香織(比嘉愛未)のパートナーである野田(瀧川鯉斗)。娘の茜から移った変異種に感染し、ひっそりと息を引き取っていました。野田と言えば、香織がまだ天海と籍を抜いていない段階から交際を始め、これまでいい人とも悪い人とも描かれていなかった、あまりに中途半端すぎる人物。中途半端な人物の唐突な死に、ネット上からは『ウイルスで死ぬためだけに出てきたの?』『これだけのために出てきたのか』『感染症の死者ってこの時期に不謹慎』といったブーイングが集まっていました」(同)

 あまりに唐突かつ、都合の良すぎた『日本沈没』。日曜劇場枠にとっても黒歴史作になってしまったかもしれない――。

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