第5話では、恐れていた関東沈没は突然始まってしまう。首都圏を中心に深刻な打撃を受け、沿岸部にいた天海(小栗旬)と椎名(杏)も関東沈没に巻き込まれて、その被害を受ける。さらに、天海の元妻・香織(比嘉愛未)と娘の茜(宝辺花帆美)、椎名の母・和子(宮崎美子)らが乗った避難バスが、トンネル崩落事故に巻き込まれ――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
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第5話は、家族の安否を心配した天海と椎名が、2人でトンネル崩落の事故現場付近をめざすことに。しかし、途中の道は土砂崩れなどにより塞がっていて、車では進めず。港に残った漁師に頼んで船を出してもらったり、長い道のりを歩き、ようやく負傷者が収容されている病院に到着。病院付近で天海は香織と娘の茜に再会。また、椎名も避難所で母と再会することができたという感動展開が描かれたが――。
「しかし、再会後の避難所で、香織から交際相手の野田(瀧川鯉斗)が骨折して入院したことを知らされた天海は、東京へも簡単に戻れず、仕事にも居場所がなくなってしまったことから、『俺もしばらくここにいるか~』とポツリ。香織や茜が驚くというシーンが描かれました。その後、天海と椎名は本当に避難所に滞在。雑務こそ手伝っていたものの、ネット上から『食料とかどうするの?』『まさか物資受け取る気か?』『めちゃくちゃ迷惑』『勝手に来て避難所居座るとか勘弁して』『天海と椎名は水一滴、米一粒も減らしちゃダメ』といった厳しい声が聞かれる事態になっていました」(ドラマライター)
最終的には天海がツテを使い、物や食料が不足していた避難所に支援物資を要求したり、天海がいたからこそ自衛隊の支援を受けられる展開に。天海がいたからこその恩恵の方が大きかったが、災害が頻繁に起こる日本での避難所事情はリアルかつなかなかセンシティブなもの。それだけに、天海の発言を“安易”と感じた人が多くいたようだ。