報道によると、パドレスは単年700万ドル(約7億9400万円)程度の条件でスアレスの獲得交渉を進めているとのこと。仮に同条件での移籍が実現すれば、今季年俸が250万ドル(約2億8300万円)のスアレスにとっては3倍近くの大幅昇給となる。
阪神とスアレスは昨オフ、スアレス側に2年目の契約選択権がある2年契約を締結。球団はスアレスが今季「62登板・1勝1敗42セーブ・防御率1.16」で2年連続セーブ王に輝いたことから慰留に努めたが、スアレスはメジャー移籍の意向が強く慰留を固辞。これにより、スアレスは11月30日が提出期限の保留者名簿から外れ、どの球団とも交渉を行える自由契約選手になることが確定していた。
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パドレスのオファー報道を受け、ネット上には「メジャー経験が無いスアレスに7億以上も出すとは」、「メジャー球団の資金力ってやっぱ凄いな、阪神じゃこの額は到底出せない」、「年俸3倍アップは相当魅力的だな、自分がスアレスなら二つ返事でオファー受けるわ」と驚きの声が寄せられている。
一方、「これパドレス側はジョンソンが使えたから味占めてないか?」、「阪神産のジョンソンが頑張ってるのも好オファーの一因になってる気がする」、「ジョンソンがそれなりに働いてるから、スアレスはもっと計算できるって考えての7億オファーなのかも」と、現在パドレスに所属する元阪神・ジョンソンを絡めたコメントも数多く挙がった。
パドレスは2019年オフ、同年に阪神入りし「58登板・2勝3敗40ホールド・防御率1.38」といった数字を残したジョンソンを2年500万ドル(約5億6700万円)で獲得。このジョンソンの存在がスアレスの獲得方針に影響したのではとみているファンも少なくないようだ。
「ジョンソンは2017~2018年にかけメジャーでプレーするも、成績は『38登板・3勝2敗1ホールド・防御率5.44』と振るわなかった投手。しかし、阪神でのプレーを経て加入したパドレスでは、今季までに『87登板・6勝5敗13ホールド・防御率3.09』といった成績でブルペンを支え、既に来季残留も決定しています。そのため、パドレス側は阪神で好成績を残したジョンソンが戦力として機能していることから、今季ジョンソンをしのぐほどの数字を残したスアレスのことも高く評価した可能性は十分考えられます」(野球ライター)
パドレスに所属するダルビッシュ有も、1日に自身のツイッターに「パドレスに来るかも?」と投稿するなど注視しているスアレスの獲得交渉。一部ファンの間では早くも「先発・ダルビッシュ、中継ぎ・ジョンソン、抑え・スアレス」といった、NPB経験者による投手リレー実現への期待も高まっている。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
ダルビッシュ有の公式ツイッターより
https://twitter.com/faridyu