事件が発生したのは24日午後1時頃。加古川市の信用金庫に、紙に穴を開けるために使用するアイスピックに似た形状の「千枚通し」を手にした69歳の男が侵入。カウンター内に入り、男性職員に「金を出してくれ」と要求する。
>>「俺はやる時はやるぞ」64歳無職男、警察官の胸ぐらをつかみ暴言を吐いて逮捕<<
すると49歳の支店長が「相談コーナーで話を聞く」と対応。強盗に来たはずの男は千枚通しをしまい、着席。その間に別の職員が非常通報装置を押し、現場に警察官が急行。強盗未遂の疑いで現行犯逮捕された。警察官が現場に駆けつけた際、容疑者はおとなしくしていたという。信用金庫内には客と職員約10人がいたが、怪我はなかった。取り調べに対し、男は容疑を認めている。
なんとも不可思議な事件に、「強盗で行ったのにお客様になってしまうなんて、意味がわからないね」「この男は刑務所入りが目的の志願囚だったのでは。おとなしく金を出されていたら、逆に困っていたかもよ」「強盗志願のくせにおとなしくしているなんて、信じられないね。重大事件にならなくて良かったとは思うが」と男の行動に呆れの声が上がる。
一方で、「支店長は恐れずに勇気を出して対応した。素晴らしいと思う」「行員と客の命を守り、犯人の男の罪も軽くした。なかなかできない行動」「怖かったはずだけど、冷静に対応してすごい」と支店長の行動に称賛の声が上がっていた。
強盗目的で侵入しながら、支店長に説得され座っていたという男。その目的は一体、何だったのだろうか。