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エンゼルス・大谷、103年ぶり快挙にもう打つ手ナシ? 振るわない投打に本人も我慢の限界か

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大谷翔平

 大谷翔平選手が感情を露わにするのは、非常に珍しいことだ。

 現地時間9月26日(日本時間27日)、エンゼルスの大谷翔平が今季の本拠地最終戦(マリナーズ戦)に「2番・投手」として出場。1918年、ベーブ・ルースが達成した「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」に挑んだが、かなわなかった。

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 7回1失点、2ケタ奪三振。7回表での降板となり、同点で迎えたその裏のイニングで味方打線が得点を挙げてくれれば、「勝利投手」の権利を持って、試合終了の瞬間を待つことになる。しかし、7回に得点を挙げることができなかった。その瞬間、大谷はベンチ内でバットを2度叩きつけて悔しがっていた。

 日本ハム時代を知るプロ野球解説者がこう説明する。

 「7回にソロ本塁打を浴び、同点にされてしまいました。7回裏の味方の攻撃が終了した時、バットを叩きつけたのは同点弾を食らった自分に腹を立ててのこと。でも、その光景を見た人の中には、味方の不甲斐なさに怒ったと解釈する人もいるでしょう。また、誰かが感情を露わにすると、次イニング以降の攻守にも影響しかねません」

 案の定、後続投手が炎上し、その後も味方打線も得点を挙げることができず、チームは敗れてしまった。

 「エンゼルスのジョー・マドン監督は快挙達成を後押ししてやりたいと思っています。でも、大谷の体がかなり疲れているとの報告もあり、本当は投げさせたくないとも考えているような口ぶりでした」(米国人ライター)

 エンゼルスは「決定」とは言っていないが、米メディアに「中6日での登板間隔で行けば、10月3日の今季最終戦に先発登板できるが?」と聞かれ、否定しなかったそうだ。

 “快挙達成”は持ち越し、泣いても笑っても、まさにラストチャンスとなる。

 「ホームラン王争いも佳境となり、『打者・大谷』も休むことができません。体力勝負となるのはもちろんですが、対戦投手がストライクをまともに投げてくれない状況が続いています。大谷を歩かせてしまえば、エンゼルス打線は怖くありませんので」(前出・同)

 1試合4四球(申告敬遠2)なんて、試合もあった(24日)。ガマン、待つことの辛さを痛感しているのではないだろうか。

 古い資料によれば、ベーブ・ルースの記録に挑んだ“先輩”、ハンク・アーロンも「待つこと」の辛さを経験したようだ。ベーブ・ルースの通算本塁打数714本へのカウントダウンが始まった1973年、ハンク・アーロンは713本でシーズンを終了させてしまい、記録に並んだのは翌74年の開幕戦だった。長~いオフとなったのは想像に難くない。

 大谷の体力面は心配だが、本塁打王争い、2ケタ勝利&2ケタ本塁打の快挙達成もガマンが重要だ。ファンにとって、「待つ」は最高のスパイスでもある。まあ、「来季、再挑戦」は勘弁してもらいたいが。(スポーツライター・飯山満)

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