AP通信によれば、今年の米オールスターゲームのTV視聴率は4・5%。過去最低の数値を更新したという。日米の野球ファンが大谷翔平選手に釘付けとなり、米国内では、普段はスポーツ情報を扱わない経済誌や社会情報のTV番組までがその様子を伝えていた。なのに、視聴率が史上最低とは…。
「大谷フィーバーの第2弾と言うか、次のビッグイベントがすでに企画されています」(米国人ライター)
そのビッグイベントとは、2023年3月にエンゼルスの開幕戦を「日本で開催する」と言うもの。イチローが現役だったころ、マリナーズも日本での開幕戦を行っている。企画自体に目新しさはないが、大谷の凱旋帰国試合となれば、日本のファンは「絶対に観に行きたい!」と思うはず。
日本市場でのチケットの完売は必至。しかし、母国での活躍を中継し、通常よりも多くのCMスポンサーを獲得したいとする米国TV局側の目論見は怪しくなってきた。
日本のプロ野球関係者がこう言う。
「エンゼルスが日本での開幕ゲームを企画しているとの一報は、こちらにも届いています。責任者との細かな打ち合わせはこれからですが、12球団の興行(試合)と被らないよう、日程などの調整がつけば、大歓迎ですよ」
マリナーズの前例に倣えば、エンゼルスと日本球団のオープン戦も企画されるだろう。
しかし、問題は「米国のTV視聴率の低迷」だ。一部報道によれば、米球宴の前日に開催されたホームランダービーの視聴者数は前回2019年よりも約15%も増えたそうだ。
「エンゼルスのSNSの契約者が急激に増えたとのニュースも紹介されていました。間違いなく、大谷のおかげです。エンゼルス以外のファンも大谷には好意的です。後半戦も活躍してもらわないと」(前出・米国人ライター)
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エンゼルスの後半戦は日本時間の明日7月17日、マリナーズとの一戦で始まる。
そのマリナーズ戦だが、良い情報と悪い情報の両方が聞かれた。17日に対戦するマルコ・ゴンザレス投手との昨年の対戦成績は11打数1安打。前半戦最後のカードもマリナーズだったため、同投手と対戦しているが、3打数1安打。33号アーチを放ったが、第3打席では空振りの三振を喫している。苦手克服とはならなかった。
「18日の先発が予定されている菊池雄星投手とは、7打数3安打で1本塁打(19年対戦成績)と相性が良いようです」(前出・同)
高校時代の先輩相手からホームランを打てば絶対に盛り上がるはず。まずは苦手投手の克服だが、その打撃成績は“凱旋試合”の打ち合わせにも影響してきそうだ。(スポーツライター・飯山満)