>>前編:<実録!不倫カップルの顛末>老年の秘めた恋…燃え上がる先に待ち受けるのは<<
「彼とは他の参加者よりも仲良くなりました。しばらくして、二人でお茶と誘われた時は、年甲斐もなく舞い上がってしまった程です。その後、帰り際に手を握られて……男性として意識するようになりました。夫とは子どもを出産してから関係は無かったので、私の女としての本能が一気に蘇ってきた気持ちになったんです。
その後、誘われるままに旅行に行き、そこで結ばれました。20年ぶりの肉体関係に年甲斐もなくのめり込んでしまったんです。それから毎日のように二人でホテルに行き、T介さんに抱かれました」
T介は年齢を感じさせない体力と精力で文子さんを激しく抱いたという。しかし、二人の関係はすぐに家族が知ることとなった。あるボランティアメンバーが、二人がホテルから出るのを見かけ、家族に密告したのだ。
「娘には“その年で恋愛なんて!気持ち悪い”と叫ばれました。夫からは離婚を切り出されるのかと思いましたが、“別れたいのか?”と聞かれただけでした。私は、できれば別れたくないと答えました。実際、T介さんとの行為には溺れましたが、それはあくまでも肉体的な欲望で家族を捨てるほどでは無かったんです。夫は今回だけという条件で許してくれました。
娘はまだ怒っていますが、一度だけ“お父さん、お母さんの不倫を知った後、泣いていたんだよ”と教えてくれました。夫は私に興味がないと思っていたので意外でした。夫とはあれからよく話すようになって、昔よりも関係は良くなったと思います」
今でも夫への恋愛感情は無いという文子さん。しかし、長年積み上げてきた家族の絆はそこに確かに存在しているのかも知れない。