蒼井はモーニング娘。'21らが所属する「ハロー!プロジェクト」(通称・ハロプロ)のファン。特にアンジュルムを推しており、地方ライブも行くほど熱を上げている。ハロプロ研修生の成長過程を追う深夜のドキュメンタリー番組「ハロドリ。」(テレビ東京系)も、追い続けているという。
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山里はと言えば、くすぶり&卑屈の非モテ芸人だった頃から、大の女性アイドルファン。気持ち悪い芸人がアイドルのことを熱く語るコントラストを芸として確立させて、アイドルイベントの司会進行が生活の糧になっていた時代もある。蒼井との電撃婚は“アンジュルム婚”とも言われた。
山里が推したアイドルは売れるというジンクスが、かつてはあった。その1組が、ももいろクローバーZだ。
「メンバーも、芸能界で最初にファンを公言してくれたのが山ちゃんであると認識しています。山ちゃん自身も、早見あかりさんが在籍していた『ももいろクローバー』の6人組のころから、自腹を切ってライブに参戦。早見さんことあかりんのグループ卒業ライブ(11年4月10日)にも駆けつけていますが、そのために仕事をサボったという話です」(アイドル雑誌の編集者)
10年前の春、ももクロは初めてグループ脱退者が出るという局面を迎えた。この一大事件を見逃すまいと、山里は相方と司会を務めていた音楽レギュラー番組「MelodiX!」(テレビ東京系/現「プレミアMelodiX!」)の収録を、「ほかの仕事で……」と嘘をついて放棄。向かった先は“推し事”の現場、中野サンプラザだった。
翌日(11日)から17日まで、5人体制となった新生ももクロは東京キネマ倶楽部や渋谷duo MUSIC EXCHANGEで連続イベント「ももいろクローバーZ試練の七番勝負」を開催。芸人や声優、経済学者やプロレスラーほか異業種で活躍するゲストを日替わりで迎え、トークバトルを展開した。山里は、その全日程で司会を務めた。中野公演は仕事の予習と思えなくもないが、アイドルヲタだけに私利私欲だったとも言える。
その事実を今年、メンバーの高城れにはソロで出演した「プレミアMelodiX!」の本番中、山里本人の口から聞かされた。「私たちとしてはうれしいですけど、しずちゃんからしたら最低な相方ですよ」と相方を慮り、山里の熱狂にうれしさもにじませた。
アイドルヲタとしてはベースが完成しきっている山里。“ヲタ業界の後輩”蒼井はホレて当然だったか。
(伊藤由華)