今回の動画で建山コーチは、8月4日に行われ日本が「5-2」で勝利した五輪準決勝・韓国戦の舞台裏をテーマにトーク。5回表2死一塁の場面で突然マウンドに行き先発・山本由伸(オリックス)に声をかけた背景や、仮に敗戦していた場合、陥っていたという最悪の展開について語った。
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その中で、建山氏は7回表に3番手・伊藤大海(日本ハム)に対し、韓国側がロジンをつけすぎではないかとクレームを入れたことに言及。クレーム内容の詳細やチーム内の反応については触れなかったが、「彼(伊藤は)本当に手汗がすごくて、しっかりつけないとボールが抜けちゃうので(多めにつけていた)」と、伊藤の体質的な問題がクレームの一因になったと語った。
すると、この話を受けた片岡氏は「ボール(の感触)っていうのは今回どうだったの?」と建山氏に質問。今大会はスポーツ用品卸売り大手『エスエスケイ』が公式試合球を提供しており、大会中にアメリカ代表・ライアンが「野球人生で最高のボール」と称賛するなど各国の投手に好評を博したことが伝えられているが、建山氏は「大会に入るまでに各投手アジャストしてくれました」と侍ジャパンの投手たちも特に問題なく使用していたと語った。
一方、建山氏は青柳については「スライダーが抜けたりとか(していた)」と、手になじまずに制球に苦しんでいたと告白。ただ、青柳は大会前までに何度もブルペン入りするなど何とか対応しようとしていたといい、「(できる範囲で)うまくアジャストはしてくれた(と思う)」と労ってもいた。
建山氏の発言を受け、ネット上には「話聞く感じではやっぱりクレームは韓国側の難癖でしかないように思えるな」、「伊藤が試合後に手汗が出るせいって言ってたのは本当だったんだな」、「青柳が五輪で散々だったのにはそういう事情があったのか」、「青柳が五輪後に調子戻ってる理由が分からなかったけどこの話を聞いて納得した」といった反応が寄せられている。
「伊藤は韓国戦後に自身のツイッターに投稿し、『僕は手汗が凄く出るのでロジンを沢山触ります』、『滑って抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険』と体質の問題からロジンを多くつける必要があったとコメント。今回の建山コーチの発言はこれを裏付ける形となっています。一方、青柳は今季前半戦でリーグ1位の防御率『1.79』を記録した活躍ぶりを買われ侍ジャパンに招集されましたが、迎えた五輪は『2登板・0勝0敗・防御率27.00』とほとんどいいところがないまま終了。ただ、シーズン再開後は26日終了時点で『2登板・2勝0敗・防御率2.77』と好調です。一部ファンからは『五輪の不調は何だったのか』と不思議がる声も挙がっていましたが、建山コーチの話を聞く限り五輪の不調は自身の調子ではなくボールの方に原因があったようですね」(野球ライター)
伊藤、青柳共にボールに苦しめられたという建山コーチの裏話に驚いたファンも多かったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
伊藤大海の公式ツイッターより
https://twitter.com/hiromi151