切った彼女の爪をコレクションする男～本当にあった怖い彼氏～

画像はイメージです

田口 綾子(仮名・25歳)

　現在交際している彼氏の、ちょっと変わった趣味についてお話しします。私が彼氏と出会ったのは、ネイルサロン。彼は珍しい「男性ネイリスト」で、私が初めてサロンに行った時に担当してくれたのがきっかけで知り合いました。

　あまり男性慣れしていなかった私は、手や指を触られているだけで彼を意識し、すぐに好きになってしまいました。嬉しいことに、それは彼氏も同じだったようで、担当してもらって半年で無事お付き合いが始まり、そのまま彼氏の部屋で一緒に暮らし始めました。

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　彼は、ネイリストらしくとてもおしゃれで“女子力”も高く、デートも女友達とワイワイしている気分でいつも楽しく過ごしていました。また、ネイルはもちろん、爪切りやハンドマッサージなどのお手入れも毎晩のようにしてもらっていました。まさにネイリストの彼女の特権です。

　そんな暮らしが数か月続いたある日、私が彼氏の部屋を掃除していた時のことです。彼氏の部屋は仕事部屋も兼ねており、ネイル用品なども置いているので、そこは触らないように言われていました。その日も、仕事道具に触らないように気を付けていたのですが、肘が当たって一つの小箱を落としてしまったのです。

　慌てて拾うと、そこには細くて白い何かのコレクションが…。なんだろう?と思ってよく見ると、それは日付ごとに分けられた、切った爪でした。私は思わず声を上げて、元の場所に戻した後、そそくさと部屋を出ました。

　その日、仕事から帰った彼氏にあの爪の話をすると、彼は恥ずかしげもなく、「切った爪を集めるのが趣味なんだ」と話しました。しかも、あれは私の爪だということも知らされました。

　切った爪を集めるなんて変な趣味だと思いながらも、私に害があるわけでもないし、彼のことが大好きなので現在も仲良くお付き合いしています。ただ、爪を彼氏に提供するという変なルーティンは今も変わらず続いています。

写真・Tom Hilton