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「爆笑問題終わると思った」転機は21年前の五輪? 太田が明かしていた、大勝負の会見のひと言とは

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爆笑問題・田中裕二、太田光

 今から21年前、2000年の夏季オリンピックはオーストラリアのシドニーで行われた。この大会で芸能活動のターニングポイントを迎えたお笑いコンビが、爆笑問題だ。

 この年、9月12日に田中裕二が精巣腫瘍により入院し、10月9日に睾丸摘出手術を受け、いわゆる「片タマ」状態となった。これを受け、相方の太田光が記者会見で「田中も金を取りました」といったオリンピックに絡めたギャグで笑いを取った。このフレーズは「最高でも金、最低でも金」と金メダル獲得に意欲を見せ、それを実現させた柔道女子日本代表・田村亮子(旧姓、現・谷亮子)さんのフレーズにかけたものだった。

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 この会見は爆笑問題にとって大勝負だった。当時、田中の病気は良性と公表されていたが、実際は悪性のがんであったと2020年の「Yahoo!ニュースオリジナル特集」のインタビューで明らかにしている。太田も2019年の『お願い! ランキング』(テレビ朝日系)で講談師の神田松之丞(現・神田伯山)を相手に、田中の手術を振り返り、「ここでシリアスになっちゃうと、爆笑問題終わると思った」と話していた

 当時、田中の病状は、太田や一部の事務所関係者にしか伝えられていなかった。「田中も金を取った」は、病気を何とか笑いにしようと太田が徹夜で考えたネタだったという。

 さらに、田中の病気に関しては、亡くなった著名人との関わりもあり、ラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)で振り返っている。田中が最初に部位の違和感に気づいたのは、2020年に亡くなった志村けんさんがきっかけだった。『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)のコントで泥水に浸かり、汚れを落とすため時間をかけて入浴している時に気づいたという。

 また復帰後には、2019年に亡くなった俳優の梅宮辰夫さんから「自分も同じ病気をしているがピンピンしているから絶対大丈夫」と言われたという。この時はまだ、梅宮さんは過去の病気を公表していない。田中はその言葉に「どれだけ励まされたか」と振り返っていた。

 21年前の田中の病気は、やはり爆笑問題にとっては大きなターニングポイントだったと言えるだろう。

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