今回の番組で江本氏と野村氏は、同日に行われ楽天が「3-4」で敗れた楽天対オリックスの一戦を解説。その中で、「1-2」と楽天1点ビハインドの4回裏にカスティーヨが犯した走塁ミスを問題視した。
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初回から3回まで毎回走者を出していた楽天は、この回も先頭のカスティーヨがオリックス2番手・山崎福也からライト前ヒットを放ち出塁。続く黒川史陽が送りバントを決め1死二塁のチャンスを作ると、石井一久監督は下水流昂を代打に送り1点を狙いにいった。ところが、カウント「1-2」から山崎が4球目を投げる直前に、カスティーヨはなぜか三盗を敢行。これに気付いた山崎から三塁へ送球されアウトとなり、得点機はまさかの形でついえてしまった。
カスティーヨの走塁ミスについて、江本氏は「ミスは調子の悪いチームに多く出て、好調なチームは当たり損ねでもヒットになっていくとか、飛んでいったコースがいいとか(はよくある)ね」とコメント。試合前時点では楽天は5連敗中、一方のオリックスは8連勝中(1分け挟む)だったが、江本氏は今のチーム状況がよく分かるミスだと口にした。
江本氏は続けて、「そういうのを食い止めるためにはミス、凡ミスはやっぱり止めなダメですよね」とコメント。カスティーヨのようなミスが出ているようでは、悪い流れからは抜け出せないと苦言を呈した。
江本氏の後に話を振られた野村氏は「(カスティーヨは)大事な同点の走者で、代打に下水流を送って(1点を奪いたい)というところ。(その状況で)こういったことをされると、石井監督の表情にも出てましたけど、何をやってんだというところ(ですよね)」と、カスティーヨのミスを受けた石井監督は明らかに不満顔だったと指摘。同時に、「久しぶりの出場(4月23日・西武戦以来の出場)なんで張り切り過ぎたんじゃないですかね」と、三盗はカスティーヨの独断ではないかと推測した。
両氏の発言を受け、ネット上には「チームが低迷してる時は何をやっても上手くいかないことを痛感した」、「こんなことしてるから勝てないんだよってため息が出るミスだった、実際その後の流れも酷かったし」、「あそこで1点取ってたら引き分けの計算だから、試合の明暗を分けた重大ミスとも言えるな」、「やっぱりあれカスティーヨの勝手なプレーだよな? 失敗なら代打策が無駄になるリスクを石井監督が自らとるとは思えないし」といった反応が多数寄せられている。
「カスティーヨの走塁死でチャンスをフイにした楽天ですが、5回以降は7回まで1人も走者を出せないまま、8回表にオリックスに2点を奪われ『1-4』に。その裏に島内宏明のタイムリーで2点を返しましたが、反撃はここまでで敗れました。それまで毎回走者を出していた流れが一変したということもあり、カスティーヨの走塁死は凡ミスでは済まされない致命的なボーンヘッドだと憤るファンは少なくないようです」(野球ライター)
21日の試合に敗れたことで、オリックスに抜かれパ・リーグ2位に転落した楽天。石井監督は試合後、「苦しい時期は必ずあるので、はね返していくのが将来的なチーム力に還元される」と前向きなコメントを口にしたことが伝えられているが、悪い流れを食い止めるためにどのような策を講じるのだろうか。
文 / 柴田雅人