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日本ハム・伊藤、一歩間違えれば巨人戦勝利は無かった? 上原氏が指摘した試合の分かれ目に「その視点は興味深い」ファン感心

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上原浩治氏(写真は現役時代)

 野球解説者の上原浩治氏(元巨人他)が、6日放送の『サンデースポーツ』(NHK総合)に生出演。日本ハムのドラ1・23歳の伊藤大海の守備を称賛した。

 今回の番組で上原氏は同じくゲストとして生出演した野球解説者の藤川球児氏(元阪神他)と共に、同日に行われ日本ハムが「4-2」で勝利した巨人対日本ハムの一戦を解説。同戦では伊藤が「7回1失点・被安打2」と好投し3勝目を挙げたが、上原氏は7回裏の守備が白星を引き寄せたと指摘した。

 上原氏はまず、7回表に次のイニングに備えキャッチボールをしていた伊藤が一度ベンチに下がり、荒木大輔一軍投手コーチと会話を交わしたシーンに着目。「(荒木コーチは)『打順回ってくれば代打(で降板)、回ってこなかったら次(の回も)投げるからな』と(言ったと思う)。(だから)『どっちやねん』というのが(投手にとっては)凄く難しいんですよね」と、続投が降板か分からず、伊藤にとっては気持ちの維持が難しい状況だったのではと推測した。

 日本ハムはこの回伊藤の前の打順で攻撃が終了したため、打順が回ってこなかった伊藤は7回裏も続投したが、先頭・若林晃弘から痛烈なピッチャー返しを打たれてしまう。しかし、伊藤は瞬時に左手でこの打球に反応し、ノーバウンドでキャッチしアウトに。その後は立岡宗一郎を三ゴロ、大城卓三を捕邪飛に打ち取り無失点でこの回の投球を終えた。

 この回の投球について、上原氏は「(伊藤は)気持ちをもう一段階上げないといけないので凄く難しかったと思うんですけど、先頭打者(若林)のいい当たりをナイス(キャッチ)、これはもう本当にファインプレーです」、「これが抜けていたら、僕はこの回失点してたんじゃないかと思う。それぐらい大事な先頭打者だったので、このプレーは素晴らしいプレーでした」とコメント。回の立ち上がりに打たれたヒット性の当たりを好プレーでアウトにできたことが無失点投球、白星につながったと称賛していた。

 >>日本ハムドラ1・伊藤の号泣で「中島が悪い」ファン激怒 6連敗を招いた致命的ミス、二軍降格を望む声も<<

 上原氏の発言を受け、ネット上には「それまでの投球じゃなくて、7回のあの好捕が試合の分かれ目になったってことなのか」、「続投が確定していないとメンタル的に厳しくなるのか、素人だからその視点は興味深い」、「代打で交代するかどうかはDH制あるパ・リーグではまずない状況だから、その辺りの難しさもあったんじゃないか」、「伊藤は7回に弱いから、確かに先頭出してたらズルズル失点してたかもしれない」といった反応が多数寄せられている。

 「伊藤は6日試合前時点で7イニング目を投げた試合が3試合ありましたが、1試合目の4月7日・ソフトバンク戦は2失点、2試合目の4月21日・ロッテ戦は3失点、3試合目の5月28日・中日戦は1失点と全試合で7回に失点を喫していました。ここまでは7回にもろさを見せていたこともあり、先頭の若林を好守備でアウトにしたプレーが試合の明暗を分けたという上原氏の主張に納得しているファンは多いようです」(野球ライター)

 話を聞いていた藤川氏も「僕は客観的な目線(で語ることが多いが)、上原さんは(選手)当人の気持ちが分かるということで(着眼点が)凄いなと思いました」と感心していた。上原氏は現役時代に日米通算で2064回1/3イニングを投げているが、この間に今回の伊藤と同じような状況は何度も経験していたのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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