5年前に短期間付き合っていた恋人の話です。彼は私より3歳年下で、合コンで知り合って私からアプローチをしました。童顔で可愛らしい顔つきをしていてとってもタイプの男性だったので、無事に付き合えることになった時はとっても嬉しかったです。ただ、付き合い始めてからすぐに、彼の不思議な性的嗜好を目の当たりにすることになりました。
彼は、女性の体臭にとても興奮する人だったのです。香水などの甘い香りではなく、お風呂に入っていない女性の匂いが好きだと言われ、自分と会う時はできる限りお風呂に入らないでほしいと言ってきました。当時の私は彼にベタ惚れ。言われた通り、デートの前日はお風呂に入らないようにして彼に会いに行きました。すると、彼は非常に喜んでくれて、初めてのエッチも大盛り上がり。本当は恥ずかしかったけれど、一日お風呂を我慢したくらいでここまで喜んでくれるんだったら…と自分を納得させました。
そうして彼と付き合い始めてから数か月経ち、デートをする時のルールにも慣れてきた頃、彼は私にあるお願いをしてきました。それは、一週間のうちにできるだけ風呂に入らないで体臭を熟成させてほしいということ。彼とは週末に会うことが多かったのですが、可能なら月曜日くらいから風呂には入らないでほしいとのことでした。
>>モザイクの奥を読み取れる男~本当にあった怖い彼氏~<<
でも、さすがに一週間お風呂に入るわけにはいきません。けれど、断るのも申し訳なく、三日くらいならと妥協してしまいました。ですが、実際に三日間もお風呂に入らないと、髪の毛は脂っぽく、肌荒れも多くなってきます。更に、会社では同僚にうっすらとニオイを注意されてしまいました。
さすがにまずいと思い、彼に「何日もお風呂に入らずにいるのは無理」と言うと、その場であっさり彼に別れを告げられてしまいました。今となっては、なんであの時彼の言葉に頷いてしまったのかと思いますし、彼との縁が切れてよかったとも思っています。
取材・文 篠塚まちね