試合は序盤、ディーノは秋山のトランクスを下げようとしたり、トランクスに手を入れたりする陽動作戦に出た。さらにディーノは男色ナイトメアーを見舞おうとしたが秋山はあっさりかわし、尻に蹴り、ヒザをたたき込んだ。
秋山はヒザ蹴り連打、腕をロックしてのフェースロックで絞め上げたが、ディーノはなんとかしのいだ。10分過ぎ、ディーノはブレーンバスター、男色クローからスクリュー、高速ナイトメアー、男色ドライバーなどで猛攻。その後、ディーノの2発目のリバースエビ反りジャンプを自爆させた秋山は、リストクラッチ式エクスプロイダーを狙う。
ディーノが「映像班、頼む!」と叫ぶと、場内が暗転し、スクリーンに映像が流れた。絶体絶命のピンチのときに流すために用意していたという創作話「男色ディーノ」が披露されると、「準ちゃん、ありがとう。ワタシに回復の時間をくれて」と言って中指を立てた。
照明が点灯すると、ディーノはまさかのリップロックを決めた。続けて、ゴッチ式の真・男色ドライバーを見舞うと、Tバック、アンダータイツまで脱ぎ去り、タイツをはさんで股間を隠した状態でリバースエビ反りジャンプを繰り出した。
これをかわした秋山はヒザ蹴り連打、サポーターを外した生ヒザ、エクスプロイダーを見舞ったものの、カウントは2。ならばと、秋山は「郷に入れば郷に従え」とばかりにリストをクラッチし、股間に男色クローを決めた状態でエクスプロイダーで投げて3カウント。秋山が貫禄を見せつける試合になった。
秋山が勝利の余韻に浸る間もなく、HARASHIMAがリングインした。「秋山さん、あなたはDDTのいろんな選手と闘って勝ってきました。ただ僕はまだあなたに負けたことはありません。僕は誰よりも昔からDDTを愛してます。そして、そのベルトも!そのベルトを懸けて、この僕と闘ってください!」と挑戦表明した。
秋山は「今林(久弥GM)さん、一番大きいところで、HARASHIMA選手とやらせてもらえないですか? DDTの力の象徴ですよね、彼は。僕は男色ディーノとHARASHIMA選手がツートップだと思っているんですよ。その彼には一番大きいところがいいと思っているんですけど、どうですか?6月6日、さいたまスーパーアリーナいいですか?」と要望。今林GMはこれを受け入れた。
両者のタイトル戦は6・6さいたまSAでの「CyberFight Festival 2021」で行われることが決定。2人はガッチリ握手を交わして、互いの健闘を誓い合った。プロレスリング・ノアのGHCヘビー級のタイトルマッチより先にDDTのKO-D無差別級のカードが先に出た。HARASHIMAは秋山に勝って復権できるのか注目だ。
(どら増田)