私服ではなく、試合コスチュームにTシャツを着込んで現れたディーノはこうコメントした。
「先日(3月28日)の後楽園大会のメインの後、準ちゃんから呼び出され、決定となったんですけど、2日間すごく考えて。私は本当の意味で挑戦者の気持ちでぶつかるKO-D無差別級のタイトルは初めてです」
「6月6日のビッグマッチ(CyberFight Festival)に私のことをなぜ上げないんだと思ったけど。よくよく考えたら、私ビッグマッチのタイトルマッチ(18年10月21日、東京・両国国技館での佐々木大輔とのKO-D無差別級王座戦)でやらかしたんですよ。そういうこともあるのかな?私がアルティメット男色殺法で、生まれたままの姿で闘った。思い起こせば、あのとき怒ってくれた数少ない大人の一人が準ちゃんだったというのは思い出しました」
「誰かに怒られたときに、私は思わず出てしまう。この中指が!あのとき怒ってくれた準ちゃんがいたおかげで私はやってこれてるの。だから、ちゃんと正面から挑戦しようかななんて、今は思っております」とした。
秋山は「樋口(和貞)選手を下し、ディーノ選手を呼び込んだんですけど。DDTをここまで支えてきた一人であることは間違いない。リング上で彼をリスペクトしていると言いました。言った後に、中指を2本立てたよな?あれは許さないから。あそこはリアルとして受け取って。SNS見ても、『ディーノ、ベルトを獲ってくれ』。そういう幻想を抱いているDDTファンの方もたくさんいると思うけど、あの中指を立てられた俺としてはリアルでいくしかないんだよ。だから4月11日はしっかりリアルでいきたいと思います」と宣言した。
秋山に中指を立てたことについて、ディーノは「私は誰かに怒られる、誰かに拒絶反応を示されるときに出てくるんですよ。これが私のやり方。DDTでやってきたことなんで、引っ込めることはできないですね」とキッパリ。
18年10月のタイトル戦で全裸になったディーノに怒ったという秋山は「怒るだろ、普通は!俺だけじゃない。みんな怒るんじゃない?これからDDTも若い選手がたくさん育って、子どもたちも来るような団体だと思うんだよ。このピンクのTシャツを着たいい大人が中指立てちゃいけない。中指立てられないようにポキッとしちゃわないといけない。それが俺の4月11日での役目」と忠告した。
3月28日の初防衛戦から、中2週間でのV2戦はハードなスケジュールだ。秋山は「彼との試合は違う意味でハードだと思うんで。彼とは体力より、脳を使うことが多い。ただ、皆さんが思っているように、ディーノに付き合うかどうかは当日にならないと分からない」と口に。違う色の試合を予想しているようで、二人がリングで向き合うまでは何が起こるか分からない。
(どら増田)