現在、第17週「うちの守りたかった家庭劇」が放送されている本作。第85回は、自分一人でも家庭劇を続けることを一平(成田凌)に宣言した千代(杉咲花)。突き放されても、千代は今までの稽古場を自分で間借りすることに決め、「鶴亀家庭劇」の掛け軸も勝手に書き換えて――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第85回では、解散した「家庭劇」の劇団員たちの行動に、反響が集まっているという。
「稽古場を一人で借り直した千代の元に、まずやって来たのは寛治(前田旺志朗)。寛治は『どうせ、失うものなんもないし、僕も家庭劇続けるわ』と続けることを明かし、千代と2人で稽古することに。そこへルリ子(明日海りお)を始め、劇団員が続々と戻ってくるという展開が描かれました。最後には一平もやってきて、『みんな戻ってきたんか。ほんまに、アホばっかしやな』と悪態をつきつつも、京都の劇場を押さえてきたことを報告。結局、全員家庭劇から離れられないという芝居愛が描かれた回となっており、視聴者からは『みんなが戻ってくる場面、めちゃくちゃ嬉しかった!』『家庭劇オリジナルメンバーの絆を強く感じた神回』といった絶賛が続出。胸を打たれた視聴者が多かったようです」(ドラマライター)
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しかし一方、千代の行動に疑問の声も寄せられていた。
「第84回では解散に納得せず、疎開するか新しい仕事を見つけるか提案した一平に対し、『うち1人でもやる』と啖呵を切った千代。とは言え、1人で芝居を続けて客を呼び続けることも、稽古場の家賃を1人で出すことも、実質的には不可能。劇団員が戻ってきたからいいものの、一平から見ればワガママでしかないその言動に、一部視聴者からは『結局やりたいことを押し通してるだけで自分勝手に思える』『みんな戻ってきてくれたからいいけど、周りのこと考えなさすぎ』『千代は自分のことだけごり押しして、結局尻拭いは一平じゃん』という指摘も聞かれていました」(同)
結果オーライ的展開に、疑問を抱いた朝ドラファンもいたようだ。