事件が発生したのは10日午後9時30分頃。10代の男性から携帯電話で「暴力を振るわれた」と警察に通報が入る。その際、女性がすぐに電話を代わり、「大丈夫です」と切れた。警察が念の為家に駆けつけ、この男性の父親を傷害の疑いで逮捕した。
警察の取り調べに対し、父親は顔面を床に押し付けるなどの暴行を加えたことを認め、その理由を長男がゲームに熱中していて、父親が「勉強をしなさい」と注意を与えたが、長男が無視したため、暴力を振るったと話している。
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逮捕された父親は長男と次男、そして妻の4人で暮らしていたそうで、今後警察は日常的な暴力の有無などを調べていく方針だ。
ゲームに熱中する子どもと、それを注意し無視したことを咎め、暴力を振るった父親。よくある話とも思えるだけに、「昭和や平成初期の時代はよくある話だった。今はこんなことでも逮捕されてしまうんですね」「思春期の子どもは、こういうことはよくある。これはしつけの範囲ではないのか」「教育評論家みたいな人間は『何があっても暴力はダメ』と言うけど、実際暴力で黙らせなきゃ言うことを聞かない場合もある」と父親に同情的な声が上がる。
一方で、「どんなことがあっても暴力はよくない。それに少しの注意で警察に通報するとは思えない」「厳しいようだけど、虐待で死んでいる子どもがいる以上、疑わしきは逮捕するしかない」「昭和の時代が異常だった。親から子への暴力もあっていいはずがない」との指摘も出た。
しつけであるか否かは意見が分かれるが、親子でもあろうとも、暴力行為で逮捕される可能性があることを、認識しておく必要がある。