第17話は、東日本大震災が発生した3月11日まであと1か月となり、テレビでは震災以降、月命日のたびに捜索活動を行ってきた宮城県警と地元消防団の活動を紹介するニュースが流れる。朝顔(上野樹里)たちはそれを複雑な表情で見守り――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第17話では、これまで『朝顔』で描き続けたメインテーマに大きく触れる場面があり、視聴者からの反響が集まっている。
「ストーリー後半では、母・里子(石田ひかり)の骨が青森で見つかったという連絡が入り、朝顔と平(時任三郎)が青森まで里子を迎えにいくという展開が描かれました。震災の津波で母を亡くし、ずっとその遺体を探し続けていた平と朝顔。実際に東日本大震災から10年を迎えるこのタイミングでの遺骨発見という展開に、視聴者からは『見つからない人も多くいる中、見つかって良かった』『胸がきゅっとする』『シーズン1からのこと思い出して涙が止まらない』という声が集まっていました」(ドラマライター)
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また、2人はその足で祖父・浩之(柄本明)の元へ。この柄本の演技力にさらに多くの視聴者が涙することになったという。
「ようやく骨となった娘・里子と再会できた浩之でしたが、前週には危篤にもなり、まさにギリギリの状態。遺骨が見つかったと聞いても身体を起こすこともできなかったものの、ベッドを起こしてもらい、涙ながらに対面。遺骨に、『お前青森にいたのか、ずいぶん遠い所まで行ったなぁ……』と語り掛けていました。しかし、その声はかすれ、力が入らないのか口は常に半開き状態。まさに余命僅かではあるものの、間一髪再会できたといった様子が演出されていました。この様子に、視聴者からは『フィクションとは思えないほどリアリティがあった』『今まで我慢してたのにおじいちゃんで涙腺崩壊した』『柄本明の演技がいつも以上に素晴らしかった』という絶賛が殺到していました」(同)
これまでもその演技力が絶賛され続けてきた柄本だが、今回は誰もが涙する切ない演技となっていたようだ。