第14話は、朝顔(上野樹里)は、父親の平(時任三郎)と、もう一度きちんと話し合おうと決意する。平は、朝顔と電話で話した際に、明日病院へ行くと約束したが、翌朝になるともうその約束を覚えておらず――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第14話では、美幸(大竹しのぶ)のセリフに多くの視聴者が涙したという。
「物忘れがどんどんひどくなる平のため、仙ノ浦を訪れた朝顔。平も美幸も、朝顔が平を連れて帰りたいと思っていることを察しているという状況が描かれました。実は美幸、以前平の物忘れのひどさを心配する朝顔に対し、『仕事をして小さい子がいて、お父さんの介護までできるの?』『こっちのことは心配しないで。私がいるから』と言い放っていましたが、今話ではその言葉を謝罪。『帰りたいと思うよ、平さん。でも子どもに迷惑かけたくないの。親ってきっとそういうものだから』と朝顔に言葉をかけ、『親が生きていてくれるって……。子どもが生きていてくれるってすごいことだよ』と話していました」(ドラマライター)
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その後、平は横浜へ帰る決意を固め、朝顔らはそれを優しく受け入れるという展開になったが――。
「この美幸、朝顔への『介護できるの?』マウントや、平にやたら執着している様子から視聴者から毎回のようにブーイングが寄せられ、今シリーズで最もファンから嫌われている人物でもありました。しかし、実は東日本大震災による津波で夫や娘を亡くしているという設定。今話の中でも『ここしかないから。ここで生きていくしかないから』と呟く場面もありました。これらの美幸のセリフに、視聴者からは『嫌いだったけどセリフに号泣した』『めちゃくちゃ叩かれてたけど、この人自身すごく寂しかったんだっていうのが伝わった』『うっとおしく思ってけど、奥底に孤独があるのがよく分かった』という声が寄せられていました」(同)
嫌われ者にも関わらず、多くの視聴者を涙させた美幸。演じた大竹のその演技力にも感心の声が集まっていた。