第10話は、朝顔(上野樹里)たちの元に、男性の遺体が運ばれてくる。男は清掃員で、配管のメンテナンス中にビル屋上から転落したとのことだったが、安全ベルトを自ら外したという目撃情報が上がるなど、どこか奇妙だった。解剖は朝顔のサポート下で、光子(志田未来)が行うことになったが、その執刀中、光子は誤ってメスで自身の指を傷つけてしまい――というストーリーが描かれた。
第10話では、朝顔の娘・つぐみ(加藤柚凪)の涙の訴えに、多くの視聴者が感情を揺さぶられていた。
「光子が指を傷つけてしまった際に解剖していた男性は、何らかの感染症である可能性が高いと判明。光子にも感染の危険があり、指を切った事故はすぐにネットニュースで広まってしまったという場面が描かれました。そして、この影響を受けたのがつぐみ。保育園で友だちと喧嘩したといい、不機嫌なまま帰宅。喧嘩の理由が分からない朝顔がその不機嫌さを叱責すると、つぐみは『ママは病気だって! だからつぐみと遊んだら病気になるって!』と友だちに言われたと涙ながらに訴えていました」(ドラマライター)
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その友だちは、つぐみがその日の朝に饅頭をあげる約束をしていたものの、「お饅頭食べたくない」と拒否されたとのこと。このつぐみの様子に視聴者からは「ひどい…」「こんなの言われたら大人でも泣いちゃう」などといった声が集まっていた。
「また、ネット上からは『コロナとちょっと重なってつらい』『これコロナ禍でも同じことあるよね』『看護師さんのお子さんとかが似たようなこと言われたりしてたよね…』といった声も寄せられていました。コロナ禍となってから医療従事者やその家族への差別問題は深刻化しており、実際に看護師の子どもが保育園で預かりを拒否されたというケースも多く聞かれていました。『朝顔』の世界ではコロナ禍は描かれていませんが、現実の問題とあまりにも重なる描写に涙した視聴者も少なくなかったようです」(同)
いつも以上に考えさせられる内容となっていたようだ。