篠塚はアマチュアボクシングでインターハイに出場し、プロボクシングでも活躍。2018年にキックボクシングに転向し、9戦7勝2敗(6KO)という戦績を引っ提げて、RISEのリングで活躍。今年K-1と電撃契約し、今回がK-1初参戦となる。昨年2月以来の復帰戦ということでも注目を集めている篠塚。公開練習ではサンドバッグへの打ち込みを披露し、自慢のパンチだけでなく力強いローキックや飛びヒザ蹴りを繰り出した。
K-1参戦が決まった際の心境について、篠塚は「自分の中ではやっと試合ができる楽しみしかなかったです。友達、知り合い、応援してくれるみんなも『やっと試合が決まってよかったね』っていう感じだったので、みんなに待ってもらった分、派手に倒して勝ちたいです」とファイトスタイルを変えずに乗り込む考えを明らかにした上で、「(前の試合からは)自分はレゲエのDJもやってるんですけど、そっちをメインにやって、遊んでました。音楽で色んな人と繋がることができたし、いいこともあったんで、音楽の方では成長できた。格闘技は全然ダメだったんですけど、いろんな人と会っていろんなインスピレーションを受けることができた」とレゲエDJとしての活動も選手としての成長に繋がっているようだ。
「去年遊んだ分、格闘技に集中しようと思って関西に拠点を移そうと思いました。今は京都に住んでるんですけど、京都には色んな人の縁があって、京都という場所が好きというのもあって、京都に住みながら大阪のジムまで通ってます。(試合から離れて)溜まってた分があるので、最近は毎日楽しいですね。練習して、ちゃんとした生活を送ってコンディションは最高です。早く試合がしたいです」
と、試合が待ちきれない篠塚のK-1デビュー戦の相手は、K-1フェザー級のトップ選手であり、K-1の人気選手でもある小澤海斗だ。篠塚と同様に、昨年3月「K'FESTA.3」のジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム戦以来、約1年ぶりの復帰戦となる。篠塚は小澤の実力を「Krushの元チャンピオンで、王座決定トーナメントで準優勝している“強かった”選手」「もう終わっていると思うので、俺が最後に派手に倒して引退してもらっていい」とバッサリ。
外敵という意識については「何だっていいですよ、自由にやれたら。周りにどう思われたって構わないし、自分がやることをやるだけです。まあK-1ファイターは頑張ってほしいですね、すぐ負けないように。今回の小澤選手もそうですけど、すぐ倒れてたらK-1が舐められると思うので、みんな頑張ってくださいって感じです」と上から目線で語っている。
K-1でも、自由奔放な発言とキャラクターがブレずに豪快な試合で楽しませてくれることを期待したい。
(どら増田/写真提供(C)K-1)