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ダウンタウン松本も爆問太田も劇団も…こんなにあった芸人の作詞

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松本人志

 俳優、情報番組のメインMC、映画監督、小説家ほか、お笑い芸人のマーケットが年々拡充している。着手が最も早かったのは、「書く」表現。パイオニアはダウンタウンの松本人志だろう。

 94年に出版した自伝エッセイ「遺書」は約250万部を売り上げ、芸人の著書で歴代トップ。04年にはダウンタウンで司会をしていた音楽番組「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」(フジテレビ系)からクリスマスソング「チキンライス」が誕生し、松本が作詞に初挑戦した。相方の浜田が「浜田雅功と槇原敬之」名義で歌唱。作曲・編曲は、シンガーソングライターの槇原敬之だ。

 同じく、コンビ芸人の片方が人気ミュージシャンに作詞した例がある。爆笑問題・太田光だ。SMAPが10年7月21日にリリースしたアルバム「We are SMAP!」に収録されている「We are SMAP!」で作詞を担当。メンバーを「小さな五人の子どもへ」と表し、繊細かつメルヘンテイストな気持ちをしたためた。

 「“遊びの奇才”所ジョージは、最新アルバム『田中将大』が話題のももいろクローバーZに提供しています。14年末に限定発売したクリスマスアルバム『ももいろクリスマス2014開催記念シングル 一粒の笑顔で…/Chai Maxx ZERO』のカップリングソング『KONOYUBi TOMALe』を作詞・作曲。ご自身はコーラスでも参加しています。ピコ太郎(古坂大魔王)は、ももクロの子ども向けユニット『ももくろちゃんZ』のために『PPAP』の姉妹曲『Vegetable』を作詞・作曲。『PPAP』に出てきたのはアップル(りんご)やパイナップルといった果物でしたが、“妹”はベジタブル(野菜)です」(音楽雑誌のフリーライター)

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 ももクロの妹ユニットであるTEAM SHACHIで作詞家デビューしたのは、千原兄弟・千原ジュニア。「チームしゃちほこ」として活動していた14年に発売した1stアルバム「ひまつぶし」に収録されている「んだって!」で、ムダな雑学を歌詞に落とし込んでいる。

 河合郁人の“ジャニーズものまね”でグループとしての露出も増えた5人組グループ・A.B.C-Zで作詞に初挑戦したのは、江頭2:50。昨年10月21日に発売された9枚目のシングル「頑張れ、友よ!」で、ポジティブな詞を提供。A.B.C-Z初主演映画「オレたち応援屋!!」の主題歌で、ジャニーズサイドからのオファーだったという。

 09年に発売されたCHEMISTRYのアルバム「the CHEMISTRY joint ALBUM」の収録曲「キミマツボク」で作詞の扉を開けたのは、劇団ひとり。ベストセラー作家で映画の原案者でもあるマルチな劇団だが、同作では、恋人との映画デートで待ちぼうけを食らう男の気持ちを描いた。

 「俳優として活躍中の藤井隆は、所属する吉本興業内でSLENDERIE RECORDという音楽レーベルを持っています。16年8月に早見優のアルバムをプロデュース。早見が作詞した『溶けるようにkiss me』の作曲を担当しました」(先のフリーライター)

 これらの芸人に共通しているのは、タレント一本で食っていけているところ。英知あふれる芸人は、リリックの才も兼ね備えているのだ。

(伊藤由華)

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