>>『24時間テレビ』嵐がまさかの出演無しで、紅白はどうなる? イレギュラーな形での司会となるか<<
『24時間テレビ』と言えば、ジャニーズタレントによるパーソナリティー、深夜帯のバラエティー色の強い内容、さらにチャリティーマラソンといったコンテンツがおなじみとなっている。だが当初は、地味なチャリティー番組であり、視聴率も低かった。それが現在のスタイルに変わったのが、1992年の第15回放送だ。
番組パーソナリティーを務めたのは、若手芸人として勢いのあったダウンタウン。毒気のある彼らを、あえてチャリティー番組に起用したのは英断だった。
「24時間テレビ」の恒例行事となっているチャリティーマラソンは、この年からスタートした。ランナーを務めたのは間寛平で、驚異の200キロに挑戦するが、153キロ時点でリタイヤする。事前にコースを公開していたため、沿道に人が集まりすぎて中止となった。以降、コースは非公開となる。
さらに、この回は放送時間内に名曲「サライ」を作るプロジェクトも行われた。視聴者から寄せられた愛のメッセージを元に谷村新司が作詞を取りまとめ、加山雄三がギターで作曲を行った(筆名は弾厚作)。
壮大なエンターテインメントショーを演出したのは、人気番組を次々と生み出し「視聴率男」と言われる五味一男氏だった。五味氏は『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『マジカル頭脳パワー!!』などを手がける新進気鋭の演出家であり、1997年まで総合演出を手がけ、1995年には初のジャニーズパーソナリティーとして、SMAPを起用している。
現在の「24時間テレビ」のフォーマットはすべて、1992年から始まったのだ。