先日、事務所に入ったばかりで、もともとはメイド喫茶で働きながら俳優をめざしていた彼女。事務所のマネージャーからスカウトを受けて、芸人の道を志したという。彼女の他にも、かが屋 賀屋、寺田寛明がファイナリストへ。吉本興業勢と同じく3人が決勝に進出した。
マセキ芸能社と言えば、前述の芸人のほかにも、いとうあさこ、バカリズム、狩野英孝など人気のピン芸人や、三四郎、ニッチェなど、テレビで活躍する漫才師・コント師が多く在籍している。このほか、劇場で活躍する芸人もいるが、マセキに限っては、事務所に所属すること自体、狭き門だという。
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「毎月、新人芸人のオーディションがあります。同事務所ライブのチケット半券がないと参加できないという制限付きで、組数を絞ってオーディションは行われています。オーディション合格後、ライブ出演権を得て、そこで活躍しなければなりません。ライブ自体もピラミッド式になっており、そこで結果を残したからといって所属になるわけではなく、一度は事務所預かりとなります。テレビや賞レースでの活躍、またはピラミッドの高い位置にある事務所ライブに出続けることができれば、晴れて所属となるのです」(芸能ライター)
同事務所は、規律違反についても厳しい罰を与えるという。
「遅刻やマナー違反をした芸人は、無給でライブの手伝いをしなければならないペナルティがあるそうです。大手事務所とは言え、スタッフは少数精鋭でやっているらしく、ライブ会場の入り口前でお客さんの整理をしているのは、罰として手伝っている芸人なのだとか。テレビで出るような芸人でも、忖度はなく、違反をすれば手伝うこともあるそうですよ。狩野英孝が騒動を起こした時、事務所で雑務の仕事をしていたのは有名な話です」(同上)
しかし、それらは愛情の裏返し。マセキは芸人愛に溢れており、他事務所の芸人からうらやましがられることもある。ピラミッドの下に位置する芸人は、チケットの手売り販売用チケットを渡され、売った分だけギャラになる。買い取りというわけでないので、芸人に痛手はない。さらに、新型コロナウイルスで劇場出番がなくなった芸人に支援金が配られたこともあったほどだ。『R-1』で旋風を巻き起こしつつあるマセキ芸人。事務所のバックアップもあって、芸能界でも活躍するタレントが増えそうだ。