新番組のタイトルは『週刊さんまとマツコ』(TBS系)で、日曜夜6時半開始でトーク主体の番組となる予定だ。裏番組には『サザエさん』(フジテレビ系)が控える。さんまは通常より安いギャラで引き受けたと一部メディアでは伝えられている。気になるのは、さんまは何故、マツコを高く買っているのだろうか。
マツコは今でこそ毒舌コメントが売りだが、当初は巨漢の見た目の方が注目されていた。テレビ初仕事は『エブナイ』(フジテレビ系)で、やるせなすの石井康太に無理やりキスをする役だった。しかも、ほかの「オネエ」の代役だったという。
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だが、やがて「喋り」の方にも注目が集まり、2005年には現在まで続く『5時に夢中!』(TOKYO MX)の出演が始まる。また地上波では、2009年に深夜帯で初冠番組『マツコの部屋』(フジテレビ系)がスタート。マツコはもともとコラムニストとして活躍していただけに、日常のさりげないシーンからトークを展開させる話術に優れるなど、着眼点が鋭い。このセンスは『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)でブレークするタレントの個性にも重ねられ、さんまが高く評価する部分でもある。そうした部分にさんまが注目し、『ホンマでっか!?TV』にも起用されたのだろう。マツコが本格的にブレークするのは2011年以降なので、さんまは早い段階でマツコの才能を見抜いていたことになる。
さらに、さんまとマツコの「黄金タッグ」はほかの番組でも実現していた。『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)のセルフパロディ企画とも言える『さんまのホントの恋のかま騒ぎ』(TBS系)では、さんまはマツコを起用。2011年4月の第1回放送では、当時同局のアナウンサーだった田中みな実の「ぶりっ子」キャラを、さんまとマツコがイジリ倒し話題に。放送時期は前月に東日本大震災が起きており、自粛ムードの中で笑いを届けた番組としても注目を集めた。
このほか、2014年以降は『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』(フジテレビ系)に毎年出演。2016年以降は、番組中に挟まれるミニコントを演じ、すっかり「さんまファミリー」の一員となった。やはり、さんまにとってマツコはベストなパートナーの一人なのだろう。
マツコはテレビでは横柄な態度を見せながらも、裏では仕事に対しては生真面目であり繊細なキャラクターなのは、よく知られている。さんまにも毎年律儀に誕生日プレゼントを送り続けている。やはり、こうした礼儀正しさも、さんまは気に入っているのかもしれない。