事の発端となったのは、今月中旬頃にあるツイッターユーザーが投稿したツイート。その中では、あるラジオ番組で韓国映画特集回が組まれた際、『映画秘宝』から岩田氏と男性編集者2人がゲスト出演したことについて、女性ゲストの出演を求めるごく軽い愚痴ツイートだった。
しかし、『映画秘宝』公式ツイッターアカウントは、このツイートを投稿したユーザーに対し、「今、心の底から深く深く心が傷付き、胸が張り裂けそうなほど大きなショックを受けて、死にたいです」というDMを送付。さらに、「これは誹謗中傷でしょうか。いま、胸が締め付けられるほど苦しくて、呼吸が乱れており、壊れそうなほど深く心が傷付き、あまりのショックの大きさから、何も手が付けられない状態にいます。死にたい」とつづられていた。
この投稿は25日頃になってツイッター上で拡散されることに。しかし、発端となったツイッターユーザーが発行元である双葉社に問い合わせると、折り返しで『映画秘宝』編集長である岩田氏から謝罪の電話が掛かってきたとのこと。岩田氏はそこで自身がDMを送ったと説明したとのことだったが、この一連の報告にネット上からは「加害者が直接被害者に電話掛けるって怖すぎる」「相手に電話番号とかの個人情報筒抜けってひどい」といった困惑の声が集まっていた。
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その後、25日夜になって『映画秘宝』公式ツイッターは「この度は、大変お騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません」と謝罪。DMを送った経緯については、「過労のなかで一方的に頭に血がのぼってしまい、憤りを感じてしまったた」と説明。「映画秘宝編集部では事態を重く受け止め、今後岩田はツイッター管理から離れることはもちろん、さらなる処遇については、改めてご報告申し上げます」と対処を明かした。
また、26日朝になって『映画秘宝』を雑誌を制作している合同会社オフィス秘宝名義で「『映画秘宝』編集長・岩田によるダイレクトメッセージによる恫喝に関するご説明」という文書が公開に。その中では被害者への謝罪とともに、今回の事態について「公共性を持ったメディアが個人に対して攻撃を加える行為を、断じて許せない行為だと考えます」と記されていた。
岩田氏が被害者に直接電話したことについて、「看過することができない」と記されており、「謝罪のためとはいえ、被害者にとって暴力的な行為」と断罪していた。
映画ファンから絶大な支持を受けていた『映画秘宝』。不祥事にファンからは残念がる声も多く聞かれていた。
記事内の引用について
映画秘宝公式ツイッターより https://twitter.com/eigahiho