「頑張るアスリートの皆さんにエールを送る」趣旨のこの日の企画。その場で書き初めを披露するのは初めてという土屋は「緊張します」と言いながら、墨痕鮮やかに「希」の字をしたためた。「選手の皆さんの活躍が世界の希望になるように心を込めた」文字に、選手たちも「力強くて字がきれい」(桐生選手)、「画面越しに迫力が伝わった」(西崎選手)と感銘を受けていた。また土屋は、2015年のNHK連続テレビ小説『まれ』の主人公・希(まれ)を務めている。
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昨年2月に発足したTEAM REDプロジェクトでは「離れていても、どこにいても、私たちはTEAMだ。」のメッセージを掲げ、年齢や性別、国籍等にかかわらずアスリートを応援する。この日は日本全国からTEAM RED 応援団も参加した。2021年を迎えた心境を、桐生選手は「2020年はトレーニングをしっかりやって心と体が強くなった。2021年はどんどんチャレンジしていきたい」、西崎選手は「今年予定されているワールドカップに向けてトレーニングを楽しみたい」と語った。
書き初めで桐生選手は「動」の字を達筆で披露。「日本中が大変な時だと思うので、自分の走りで心を動かせたら」とコメントした。「心のつながり」と書いた西崎選手は「人との距離を取らないといけない分、心のつながりを大切にしたい」と話し、自宅で小学生の娘さんとトレーニングをしている様子を明かした。
桐生選手は、ファンの声援は重荷にならないか?という質問に「大丈夫です。オンラインでつながると、コアなファンは自分以上に桐生祥秀のことを知っていて、勉強になることもある」と笑顔を見せた。渡辺も「芸人としてたくさんの人を笑わせたいのは舞台でもSNSでも同じ。ファンの人たちもダメ出しじゃないけど意見を言ってくれるので高めていける」と新しいつながりを力に変えているようだった。
渡辺の書き初めは「光」。「アスリートの皆さんが勇気を与えてくれるように私たちの応援が力になれば。皆さんの光が集まって一つの大きな光になるし、私も頑張って誰かの光になりたい。良い光のループになるといいな」とポジティブなメッセージを発信した。最後に土屋が「遠く離れていても心を合わせる仲間がいるのは素晴らしいこと。これからもアスリートの皆さんにエールを届けていきたい」と挨拶してイベントを締めくくった。
(取材・文:石河コウヘイ)