森氏は16日のユーチューブ動画で初出演し、今回が4回目の登場となる。今回の動画では自身が毎年オフに行ってきたドミニカでの助っ人発掘をテーマにトークを展開。その中で、ある年のドミニカ訪問中に軍隊から銃を突き付けられたエピソードを披露した。
>>元巨人・槇原氏、FAが原因で命の危機?大久保元監督が暴露、「マキさんが来ない」同僚をざわつかせたアクシデントとは<<
過去に中日に在籍していた期間(2004-2011,2014-2018は監督・コーチ/2019はシニアディレクター)は毎年オフにドミニカを訪問し、同時期に行われるプロリーグ・ウィンターリーグを中心に試合を視察していた森氏。ある年のオフもドミニカを訪問し精力的に試合を視察していたが、ある試合後に車で滞在先に帰る途中、ハイウェイの出口に間違えて入ってしまったという。
入口に入り直そうと車をUターンさせていると、道路上にいた軍隊の集団に目をつけられ9人に囲まれたという。全員肩に大きな銃をかけており、その銃を突き付けながら森氏に車から降りておとなしくしているように要求してきたという。
囲まれた直後は「『これだけ囲まれたらそう簡単には殺されない』って思った。(急に1人で近づいてきて)小さな銃でこんなことやられると『こいつ怖いな』って(思っただろうけど)」と思っていたという森氏だが、いざ降車した後は「(両手を)ホールドアップして車にこうやって(体を伏せて)顔も見れなかった」と相当な恐怖心に襲われたとのこと。そんな森氏をよそに軍人たちは車内を物色し、中に積んであった4ダースほどの新品のボールケースを「この中に何か隠してるな」というような様子で調べていたという。
そんな中、当時自身の通訳を務めその日は別行動だったドミニカ人のルイス・フランシス氏(現中日国際渉外担当)がたまたま現場を通りかかった。フランシス氏は「森さん何してんですかあ?」、「大丈夫です。これ、密輸の取り締まりですから」と笑いながらその場を収めてくれたというが、この際軍人たちから「このボールをくれ」と要求されたという。
要求通りに1人1個ずつボールを渡したが、「それで終わりかと思ったら、(1ダース12個入りだから)残ってるのが3個あった。そしたら(9人の中で)一番偉そうなやつが『もう1個いいか?』って(ねだってきた)」という森氏。「やるから早く帰ってくれ!」という思いでもう1個渡し、ようやく軍隊から解放されたと笑い交じりに振り返っていた。
森氏は動画で発掘対象とする選手の特徴やウィンターリーグを視察する際のポイントなどについても話している。
今回の動画を受け、ネット上には「ハイウェイの乗り方間違えたぐらいでそんな大事になるのか、日本だったらまず考えられないな」、「軍隊の人らは別の国の人間が車でアタフタしてるのを見て、金品なり覚せい剤なりを積み込んでるかもって思ったのかな」、「銃持った9人に囲まれて『殺されない』って思えるのは肝が据わり過ぎだろ」、「フランシスさんが笑いながら対応したってことは現地では当たり前の光景なんだろうか」、「話がぶっ飛び過ぎてて、逆にボール1、2個で事が収まったのが不思議に感じる」といった反応が多数寄せられている。
毎年オフの恒例行事だったドミニカ訪問では、ブランコ、ビシエド、ガルシアなど数々の優良助っ人を発掘している森氏。その裏で命の危機に見舞われていたことに驚いたファンも多かったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw