1.4ドーム大会では、オカダ・カズチカとウィル・オスプレイのスペシャルシングルマッチ、因縁決着戦が決定した。
10.16東京・両国国技館大会、『G1クライマックス30』Aブロックの最終公式戦で対戦したオカダとオスプレイだったが、試合中にオスプレイのガールフレンドで、日本ではスターダムで活躍中の女子プロレスラーのビー・プレストリーが介入。さらにグレート-O-カーンが突如、乱入を果たしてオカダをエリミネーターでKOし、オスプレイの勝利をアシスト。試合後にはオスプレイも裏切りのヒドゥン・ブレイドを放ってオカダを裏切り、CHAOSを脱退。
試合後には、オーカーン、ビーとの新ユニット結成をアピールしたオスプレイ。10.18両国大会から“THE EMPIRE”として活動をスタートし、オスプレイはオカダに「俺と1vs1でやりたくてたまらないのか?だが、まずはオーカーンが相手になってやる」とまずはオーカーンとのシングル戦を要求。11.7大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会では、オカダとオーカーンが激突。オーカーンが怒涛の攻勢を見せたが、最後はオカダがマネークリップで締め落として、レフェリーストップ勝ち。試合後、オカダと対峙したオスプレイは「俺はもっともっと金持ちになって注目を浴びたい。オマエを裏切っただけじゃ満足できない。俺の望みはオマエのキャリアを完全に終わらせることだ」と東京ドームでの決着戦をブチ上げた。一方のオカダも「いままでみたいに兄弟ゲンカなんていかねえからな、コノヤロー!いま、世界中でオマエをひねりつぶしたいのは、このオレだ!」と対戦を受諾。2人の兄弟関係は完全に消滅した。
もともとオスプレイは、オカダが2016年にイギリスから呼び寄せ、CHAOS入りした経緯があっただけに、オカダの怒りは半端じゃない。外道に裏切られた時よりも熱くなってることから、かなり許せなかったのだろう。オスプレイにしてみればブリティッシュヘビー級王者になり、ヘビー級に転向したことで、まずはオカダを超えなければトップに立てないという気持ちが、こうした造反行為に繋がったのかもしれない。
THE EMPIREは、ジェフ・コブも加わって、オーカーンはジュニアの選手を補強することを示唆しており、勢力を拡大する可能性を秘めている。そのためにもオカダとのシングルマッチはリーダーとして、絶対に落とせないところ。やりたい放題のTHE EMPIREやバレットクラブを見たオカダは、棚橋弘至とともにIWGP戦線を本来のスタイルに戻すべく動いていくことを明らかにしているだけに、こちらもオスプレイにかまってられないというのが正直なところだが、当日はビーがセコンドに付くことが予想されるだけに、厳しい試合になりそうだ。
(どら増田)