しかし、IWGPヘビー級王座の最多防衛記録を保持しているオカダにとって、愛着がないわけがなく、THE EMPIREのラフ殺法を食らった際、「クソッ。いろんな意味で久しぶりだね。新日本プロレスもウィル・オスプレイも、なんならプロレスというものも。まあまあ、オスカッター、強烈だけども、やられた分はしっかりとやり返したいと思います。まだスイッチ入ったところだから、東京ドームに向けて。俺の目的はオスプレイを倒す」とオスプレイに制裁発言した上で、「それがメインだけれども、もう一つ俺がしないといけないと思ってるのは、やっぱり今年の新日本プロレスのメインの戦い、IWGPの戦い。IWGPの戦いは……(ここで棚橋弘至が辻陽太の肩を借りながらコメントブースにやって来て、床に倒れ込む。オカダはそれを見て一度コメントを止めるが、棚橋が手で『続けろ』とジェスチャーをしたため)まあIWGPの戦いは、それでいろいろ不満も溜まっている人もいると思うし、『こんなの新日本プロレスじゃないよ』って、『こんな新日本プロレスならいいよ』って思って、離れていってしまったファンの人もいるかもしれない。でも、そういう人たちをしっかり引き戻すことができるのは、僕だったり、まあずっと何年かIWGP戦線で戦ってきた人なんじゃないかなと思います」と語ると、防衛記録2位の棚橋を指差しながら退場した。
バレットクラブの介入プロレスについては、今年1.5ドーム大会のKENTAに始まり、ジェイ・ホワイトのマネージャー外道、自粛明け後にはバレットクラブ入りを果たしたEVILのマネージャーのディック東郷、G.o.Dのマネージャー邪道がレフェリーを不在にした上で、試合に介入する場面が増えており、ファンのフラストレーションが溜まっているのは事実。オカダの発言はここに一石を投じたものと思われる。
棚橋はオーカーンとの対戦が決定的。オカダと棚橋がTHE EMPIREを粉砕した時、IWGP戦線の立て直しに踏み込んで行くのか注目したい。
(どら増田)