中国・浙江(せっこう)省にあるシーフードレストランが、女性を対象に、ブラジャーのサイズによって食事代金を割引するプロモーションを実施して批判を浴びたと、海外ニュースサイト『New York Post』が2017年8月に報じた。同記事によると、シーフードレストランはブラジャーのサイズが大きくなるほど、割引率が上がるプロモーションを実施したという。Aカップの場合は5パーセント、Bカップの場合は15パーセントと割引率が上がっていき、最大の割引率はGカップで、65パーセント割引になる。
同レストランは、ブラジャー姿の女性のイラストとともに割引率についての詳細を書いたポスターを店の外に掲示し、告知した。同レストランのプロモーションは地元の人を中心に広がったが、下品であるという批判が多く市に寄せられた。市の要請により、プロモーションは数日間実施されたのち、中止されたそうだ。プロモーションは中止されたものの、実施された数日間で、同レストランの売り上げは通常より20パーセント増加したという。
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中国には、女性を対象にした割引で批判を浴びたレストランがほかにもある。
海外ニュースサイト『SAYS』は、中国・山東(さんとう)省にある鍋料理レストランが、女性のスカートの長さに基づいて割引をするというプロモーションを打ち出し批判を浴びたと、2015年5月に伝えている。同記事によると、割引は女性を対象に実施され、スカートの長さが短いほど割引率が高くなる。割引の対象は、スカートの長さが膝上8センチメートルからで、スカートの長さが膝上8センチメートルの場合は食事料金が20パーセント引きとなり、最大の割引率は膝上33センチメートルの場合の90パーセント割引となる。
プロモーションを実施後、同レストランには多くの女性客が訪れたというが、中国国内のインターネットを中心に「不適切」「セクハラ行為である」という批判が多く挙がっていた。なお、同レストランは批判を受けたが、プロモーションは中止していない。
体型を割引対象にして批判を浴びたレストランもある。
中国・重慶(じゅうけい)市にある中華レストランが、体重によって食事が無料になるプロモーションを実施し批判を浴びたと、海外ニュースサイト『BBC News』が2014年12月に報じた。同記事によると、男性は体重が140キログラム以上、女性は体重が34.5キログラム以下の場合、食事代が無料になるというプロモーションを実施したそうだ。同レストランの公式ホームページには、体重により食事が無料になるという告知をすると同時に、「男性は太っている人を、女性は痩せている人を連れてぜひ食事に来てください」というメッセージが書かれていた。
同レストランのプロモーションは中国のSNSを中心に広がったが、対象となる女性の体重が極端に低いことと、太っていることで男性は食事が無料になることに対し、女性は痩せていることが条件となったことで、「女性差別」という批判が多く挙がっていた。なお、批判を受け、レストランがプロモーションを中止したかどうかは分かっていない。
飲食店は人を集めるために、アイデアに溢れたプロモーション活動をすることがあるが、行き過ぎたプロモーションは批判を集めるようだ。中国には、批判を受けやすいプロモーションを行う飲食店が少なくはないようだ。
記事内の引用について
「Chinese restaurant claims boost from offering ‘bra size’ discounts」(New York Post)より
https://nypost.com/2017/08/08/chinese-restaurant-claims-boost-from-offering-bra-size-discounts/
「Enjoy A 90% Discount In This Restaurant But Only If Your Skirt Is Super Short」(SAYS)より
https://says.com/my/news/enjoy-a-90-discount-in-this-restaurant-but-only-if-your-skirt-is-super-short
「China: Restaurant rewards obese men and thin women」(BBC News)より
https://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-30446320