>>中日、契約更改で保留が続出している事情球団代表も苦悩を吐露?ファンから「楽天みたいに資料出せ」の声も<<
問題となっているのは、1日に契約更改を行った外野手・藤井淳志の契約内容。藤井は今季一軍未出場に終わり、二軍でも「66試合・.238・1本・21打点・38安打」とサッパリ。来季で40歳という点も踏まえると、今季年俸4200万円(推定)からの大幅減額は避けられない状況だった。
ところが、藤井はこの日行われた契約更改で現状維持の4200万円(同)でサイン。報道によると、藤井は交渉後の記者会見で昨オフに球団と複数年契約を結んでいたことを明かしたと伝えられているため、この契約が現状維持の理由であるとみられている。
この一件を受け、ネット上には「昨シーズン全然成績残してない藤井となぜ複数年契約を結んだのか」、「40手前のパッとしない打者と複数年は意味不明、案の定不良債権になってるし」、「外野はアルモンテや福田(永将)が怪我がちって事情はあったけど、それなら若手を抜擢すればいいだけの話だしなあ」、「そんなことしてるから他の選手に払う金に困って保留されるんだろ」と疑問の声が噴出している。
「一般的に複数年契約は一軍で一定の成績を残している主力選手をチームに長くとどめておきたい場合、あるいはFAなどで他球団選手を引き抜きたい場合に用いられる契約。ただ、藤井は昨季も『61試合・.220・1本・12打点・31安打』とほとんど成績を残していないので、その藤井と複数年契約を結んだ意図は何なのか疑問を抱いているファンは多いようです。球団は平田良介、福田、アルモンテといった主力外野手がいずれも故障しがちで1年通じてのフル稼働は計算しづらいことを踏まえて、彼らの“保険”として藤井を留め置いたのだと思います。ですが、今季は武田健吾、遠藤一星といった中堅がバックアッパーとして定着し彼らより年齢の高い藤井を使う理由はなくなったため、結果的には思惑が外れ無駄な複数年契約となった格好です。また、チームの与田剛監督が藤井を全く一軍で使っていないことから、『フロントと現場の考えが統一できていないのでは』と危惧する声も散見されます」(野球ライター)
昨オフに藤井と複数年契約を結んだ理由について、球団は現時点(1日午後7時)で特にコメントなどはしていない。球団への不信感を募らせているファンも少なくないが、果たして今後詳細を説明することはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人