神奈川・桐光学園高校から立教大学を経てオリックスに入団する中川颯を担当した早川大輔スカウトによると、「希少なアンダースロー。長い腕をムチのようにしならせながら投げるストレートは球速以上の威力を発揮する。緩急を使った投球術で打者に自分のスイングをさせない。1年目から先発ローテーションとしての期待が大きい投手」と現在のオリックスでは、空き家となっている即戦力のアンダースローとして期待を寄せている。
仮契約を終えた中川颯は「仮契約を終え、実感が湧くと共に、プロ野球選手としての覚悟を持つことができました。アンダースローの特徴を最大限に活かし、チームにいい影響をもたらすような投球をしていきたいと思います。常に“志”を高く持って同じアンダースローの山田久志さんのような偉大な投手になれるように頑張っていきます」とオリックスの流れを汲む阪急の偉大なOBである山田久志氏の名前を出して、目標に掲げた。山田氏はここ数年、春季キャンプで特別コーチを務めており、レジェンドから直々に指導を受けられるチャンスがあるかもしれない。背番号は今シーズンまで若月健矢捕手が付けていた「37」に決定した。
愛知・豊橋中央高校から入団する中川拓真を担当した谷口悦司スカウトは「豪快なスイングから逆方向にも本塁打を打てるパンチ力が魅力の強肩強打の捕手。動きも機敏で身体も強く、捕手としての資質を持ち合わせている将来性抜群の好素材」と評価。
仮契約を終えた中川拓真は「仮契約をしていただき、プロ野球選手としての実感が湧くと共に身の引き締まる思いです。山崎勝己さんが付けていた62という背番号をいただき光栄に思います。打球の飛距離には自信がありますが、入団してからは吉田正尚選手にいろいろとお話を聞き、もっとレベルアップしていきたいです。大下選手のように大きな声を出してハツラツとやっていきますので応援よろしくお願いします!」と複数のオリックスの選手の名前を出しながら、セールスポイントをアピール。本人も話しているように背番号は、今シーズン限りで引退した山崎勝己が付けていた「62」が与えられた。まずはファームで捕手争いに加わることからスタートするだろう。
オリックスは来シーズンから、中川圭太内野手がいるため、中川姓の選手が3選手となったが、山本由伸投手のように、下の名前で呼ばれることを好む選手が多いだけに、ファンからも名前で呼ばれるような選手になってもらいたい。
(どら増田/ 写真は球団提供)