こちらは、彼らの後輩であるNSC(吉本の養成所)東京17期生内で巻き起こった出来事を追うべく、当時在籍していた芸人に話を聞いていくドキュメンタリータッチの内容。11月6日に上げられた動画は、公開約20日で18万回再生を突破。再生数が落ちることなく、伸び続けている。17期生と言えば、賞レースでも活躍する空気階段、オズワルド、ラフレクランら未来のお笑い界を背負う芸人を輩出した期。そんな彼らの代で何が起こったのか?
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「NSCはお笑いを学ぶ場。ネタを作って講師に見せる授業などを中心に様々なカリキュラムがあります。特にお笑いに関しては尖っている生徒が多く、ストイックにお笑いと向き合う人たちが多いんです。そこで結成されたのが『エレパレ』。お笑いコンビ数組がユニット的に立ち上げたグループで、授業中に前に出たり、同期の女生徒と飲んでいたりと、NSCにはあまりいなかった大学生のようなノリをするグループだったそうです。彼らは、Tシャツやテーマソングを制作。当時、そのTシャツを着て授業を受けていたメンバーもいたらしいですよ」(芸能ライター)
卒業後、先輩芸人からエレパレの存在を揶揄されたことで、グループは自然消滅。今回、約10年の時を経て、改めてニューヨークが追うことになった。まずは、オズワルドや空気階段など周りにいた生徒に話を聞くことに。すると彼らは、エレパレメンバーを“イタい奴ら”として認識していた。それもそのはず、彼らは歌やTシャツを作りにきたわけではない。芸人をめざしているからだ。
その後、核心に触れるべく、元メンバーにもインタビューを敢行。メンバーの中には芸人を引退した者、芸人を続けている者、そして現在はラフレクランとして活動している芸人・きょんもメンバーの一人として名を連ねている。
元メンバーの侍スライスやワラバランス・宮崎拓也に話を聞いていくと、周りが見ていたエレパレと、彼らが捉えていたエレパレでは印象が大きく変わっていることに気づかされる。高校を卒業していない侍スライスは、10代にできなかった青春をエレパレに感じ、20代後半でNSCに入った宮崎は、学生時代にできなかったという“ベタな青春”を取り戻すようにエレパレにのめり込んだという。
ニューヨークは撮影前、彼らを“イタい奴たち”と認識していたかもしれない。しかし、すべてのインタビューが終了した後「エレパレって青春やったなっていう」と、それぞれエレパレについて解釈が違ったことに驚いていた。
こちらの動画は、東京03・飯塚悟志、TBS『水曜日のダウンタウン』などを手がける藤井健太郎氏らもSNSで触れ、さらに話題となった。
「青春時代にいたリア充グループと、いわゆるモブキャラグループの立場、それぞれの視点から物語を見ることができるのがこの動画の醍醐味です。だから、どんな人にも刺さり、ヒットしているようです。もっと深く知りたいのであれば、同チャンネルのラジオ番組『ニューラジオ』#56 2020.2.16放送分(31分頃~)を聴くと、さらに楽しめます。この話から17期を追うことが決定したので、聴きごたえは十分。黒幕の存在も明らかとなり、さらに『エレパレ』を面白く観ることができるでしょう」(同上)
これから、もっと多くの芸人が反応することは必至。お笑い好きでもそうでなくても、チェックしておきたい動画である。