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阪神・ボーア、減額してまでNPBに残りたい理由 意味深な二軍降格は球団の“親心”だったのか

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 第一希望が叶わなかったので、せめて他球団に…。阪神との再契約に失敗したジャスティン・ボーア内野手が日本球界でのプレー続行を希望し、働きかけていくことが分かった。

 >>阪神・ボーア、球団史に残る助っ人だった?「本当に切っていいのか」1年での放出に疑問の声相次ぐ<<

 「第一希望は阪神残留だったそうです。阪神側は再契約の意思がないことを伝えており、だったら、どこでもいいから、日本国内の球団と契約したいと」(在阪記者)

 ボーアの成績は2割4分3厘、本塁打17、打点45。推定260万ドル(約2億7000万円)の高額年俸もネックとなりそうだが、関係者によれば、ボーア側は「減額OK」だという。2019年はメジャーリーグ・エンゼルスに在籍していたはず。親日家ではあったが、「減額までして残りたい」という気持ちは理解できないが…。

 「メジャーリーグ各球団はコロナ禍により、経営状況が苦しいんです。今オフは都市部の一部球団しか、大物選手と契約できないと伝えられています。そんな米球界の事情も影響しているんでしょう」(米国人ライター)

 シカゴ・カブスが経営難を理由にダルビッシュ有の放出を検討しているとのニュースもある。「チームの顔」でもあった先発左腕のジョン・レスター投手を手放し、敏腕のゼネラルマネージャーとして知られるセオ・エプスタイン氏も解雇した。理由は「給料を払い続けることができないから」。こうした米球界の厳しい状況が、日本残留を希望させたのだろう。

 「来日1年目の今季は、変化球の多い日本独自の配球に苦しみました。来季はしっかり対応できると判断されれば」(前出・在阪記者)

 もっとも、同じNPB経験者の助っ人なら、DeNAのホセ・ロペスもいる。DeNAは再契約しないが、来日8年が経過したため、来季から“日本人選手扱い”となる。

 「ボーアは米球界時代から左投手が苦手でした。その辺もネックになるでしょう」(前出・同)

 また、前出の関係者によれば、ボーアは10月上旬から阪神サイドと「来季」についての話し合いを始めていたそうだ。当然、チーム残留が第一希望であり、減額OKの意思も伝えていたはず。しかし、10月22日にボーアは一軍登録を抹消され、そのままシーズン終了を迎えてしまった。チームは中日との2位争いを繰り広げていたのに、だ。

 「2位争いの最中だったので、チームは来季のために若手を起用する機会が激減してしまいました。負けられない試合が続く中で、長打力のあるボーアを二軍に落としたわけですから、残留交渉以外の理由があったのではないかと他球団は首を傾げていました」(プロ野球解説者)

 「次のステージに進みやすく」という球団の判断だと思われるが、今後の交渉に影響してくるかもしれない。福留、能見、上本らもそうだが、ボーアが“トラの難敵”になる危険性も頭の片隅に入れておいた方が良さそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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