オーストラリア・ビクトリア州出身で、ミスユニバースオーストラリアに選ばれた27歳の女性が、容姿が良過ぎることで職場などで辛い経験をしたと自身のInstagramで明かし、話題になっていると、海外ニュースサイト『vt.』と『LADbible』が11月11日に報じた。
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報道によると、女性は今年10 月に行われたミスユニバースオーストラリアで優勝したそうだ。女性は当時、約6万人のフォロワーを持ち、インスタグラマーとしても活動していた。女性はミスユニバースオーストラリアで優勝した後の11月8日に、自身のInstagramに動画を投稿し、容姿が良いことによって受けた辛い経験について語った。
女性によると、女性は大学で心理学を学び、心理学の学士号を持っているが、周りから「美人が賢いわけがない、心理学の学士号なんて持っているわけがない」などと言われ、容姿が良いことに関する差別を受けたという。また、女性は人事の修士号も持っているが、人材サービス系の会社に就職した際、同性の先輩から「あなたは美人だから採用されただけ」と言われたそうだ。
女性はInstagramに公開した動画の中で、「自分自身が誰であるかは他人が判断することではない。美人だから得をするという判断も間違っている」と訴えている。女性の投稿は広がり、11月18日現在、Instagramの動画は2.2万回以上再生されている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「美人は得だと思っていたけど、美人には美人なりの苦労があるんだな」「女性に対して文句を言ってきた人たちはただの嫉妬だと思う」「女性の言い分は分かるけど、結局美人は得。容姿が悪い方が損をすることは多い」「美人だということで偏見を持たれるなら、それ以上に努力して、ほかにもっと褒められる部分を伸ばせばいい。美人だということを言い訳にしすぎるのも良くない」などの声が挙がっていた。
容姿が良いことで損をしたという訴えは、海外だけではなく、日本でもインターネットを中心に展開されたことがある。
日本では、新社会人になったばかりという女性が、2019年、とある掲示板に「容姿しか褒められたことがない。就職しても容姿ばかり褒められ、自分にはほかに取り柄がないのではないかと思うと悲しくなる」といった内容の投稿をした。投稿には「容姿を褒められるというのは、仕事の実績も上がってきているんですよ。少しずつ認められてきていると捉えたらいい」「仕事は努力すれば認められる。もう少し楽に生きたらいい」といったような内容の励ましの言葉もあったが、投稿者の女性が補足で書き込んだ「今まで能天気に生きてきたため仕事の頑張り方が分からない」というような言葉に引っかかり、「周りのせいにしているだけ。普通は顔どころか仕事もできず、性格も普通で何一つ褒められることもなく人生を終える」「承認欲求が強すぎる。あざとく感じる」という旨のコメントも見受けられ、女性に対して批判的な声も挙がっていた。
また中には、投稿者の女性と同じような悩みを抱える人から「私も美人と言われ取り柄がないとも思っていたけど容姿を武器にした。容姿の良さも立派な才能だと思う」「私も美人にカテゴライズされるけど、悔しくて人の嫌がる仕事をしたら認められるようになった」というような内容の声も挙がっていた。
たいていの人は良い容姿に憧れるが、良い容姿を持っている人にはその人なりの悩みがあるようだ。
記事内の引用について
「Model says she's been judged by employers for being too attractive」(vt.)より
https://vt.co/lifestyle/model-says-shes-been-judged-by-employers-for-being-too-attractive?cmpredirect
「Model Claims She Has Been Judged By Employers For Being Too Attractive」(LADbible)より
https://www.ladbible.com/news/news-model-claims-she-has-been-judged-by-employers-for-being-too-attractive-20201111