イギリス・ロンドンに住む、インフルエンサーとして活動中の24歳の女性が、世界遺産に自身のInstagramのアカウント名を刻み、批判を浴びたと、海外ニュースサイト『THE Sun』と『The Independent』が8月15日までに報じた。
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報道によると、インフルエンサーの女性は、イギリス南西部にある世界遺産「ジュラシック・コースト」にある岩に、Instagramのロゴを真似た絵と自身のInstagramのアカウント名を刻んだという。『THE Sun』によると、ジュラシック・コーストは1億8000万年以上前に形成された海岸線で、観光客に人気のスポットだそうだ。
インフルエンサーの女性が岩にアカウント名を刻んでから数日後、ジュラシック・コーストを清掃するボランティアの女性が、岩にInstagramのロゴを真似た絵とアカウント名が刻み込まれていることを発見。ボランティアの女性は、自身のInstagramに、「こういったいたずらはひどく気分を害する」というコメントとともに、Instagramのロゴを真似た絵とアカウント名が刻み込まれた岩の写真を投稿した。
投稿は拡散され、インフルエンサーの女性は特定された。インフルエンサーの女性の元に多くの批判が集まったことで、インフルエンサーの女性は自身のInstagramに謝罪文を掲載。岩にInstagramのロゴを真似た絵とアカウント名を刻んだことを認め、「ジュラシック・コーストの貴重さを理解しておらず、申し訳なかった。私はジュラシック・コーストの清掃費用として、今後、毎月30ポンド(約4100円)を寄付し続ける」と表明した。寄付をし続ける期間については言及していない。
なお、インフルエンサーの女性のInstagramのアカウントは現在、非公開になっている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「世界遺産を傷つけるなんて24歳にもなってやることではない」「自分のアカウント名を刻むなんて、そこまでしてフォロワーを増やしたかったのか」「この女性だけではなく、世界遺産に落書きなどをする人は他にもいてそれも問題。この女性が批判を浴びたことがいい教訓になればいい」「寄付をすることはいいけど、月30ポンドは安くないか? 長年寄付し続ければ立派だが」などの声が挙がっていた。
外国人に限らず、過去に世界遺産を傷つけて批判を浴びた日本人もいる。
当サイトでは、ユーチューバー夫婦として活動している「ZyonMana」が、アメリカ・アリゾナ州にある世界遺産「レッドロック」に、YouTubeのアカウント名である「ZyonMana」という文字を刻み、批判を浴びたと2018年10月に報じている。
夫婦は、自身のYouTubeチャンネルに「ルイルネの初登山が可愛すぎるwww【パワースポット】」という動画を投稿し、その中で夫婦になる前に2人はレッドロックを訪れ、レッドロックに「ZyonMana」と刻んだことを暴露。動画の中で夫婦は、夫婦になる前に「ZyonMana」と刻んだ場所を探すも見つからなかったが、「いや、削ったから絶対になくなりません」と話していた。
動画が公開されるや否や、批判が集まり、批判が集まったことで、夫婦は謝罪。夫婦は、自身のYouTubeチャンネルで、レッドロックにアカウント名を刻んだことは事実だと認め、謝罪する動画を投稿した。なお、レッドロックを削ったことを明かした動画は現在、削除されている。
世界遺産への落書きは以前から問題視されているが、本人が、わざわざ自分が落書きしたと特定できるようにするとは、よほど罪の意識がなかったと言わざるを得ない。
記事内の引用について
「Influencer slammed after scrawling her Instagram handle on famous UK chalk cliffs」(THE Sun)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/influencer-slammed-after-scrawling-instagram-22510173
「‘I FEEL AWFUL’: INFLUENCER APOLOGISES AFTER GRAFFITIING HER INSTAGRAM HANDLE ON ANCIENT CHALK CLIFFS」(The Independent)より
https://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/influencer-apology-instagram-handle-chalk-cliffs-dorset-graffiti-alexandra-milam-a9667346.html